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帰国に備えて

大学

立命館アジア太平洋大学(APU)

2022.09.22

  • 寮がある学校

住所 大分県別府市十文字原1-1
WEB http://www.apu.ac.jp/home/

Diversity and Mobility 〜多様性を受け入れ、世界中どこでも活躍できる力〜

立命館アジア太平洋大学(APU)は、100余年の伝統と歴史をもつ学校法人立命館が2000年4月に大分県別府市に設立した大学です。日本人が語学や国際感覚を学ぶのではなく、世界中の学生が垣根無く共に専門分野を学ぶことができる大学を基本コンセプトとした国内で唯一の大学と言えます。2012年5月現在、世界83の国・地域から集まる留学生が学生の約半数を占め、教員も約半数が外国籍という多文化・多言語のキャンパスを創造しています。

「国際相互理解」「アジア太平洋の未来創造」を理念に掲げ、2000年に開学したAPU。毎年およそ400社の企業が学内リクルーティングに赴き、帰国生や首都圏出身の日本人学生が目指す人気大学としても知られています。開学以来、134もの国と地域から学生が集まるその魅力は何なのか。Spring編集部が大分県別府市のキャンパスを訪問し、「APUが選ばれる理由」を取材しました。

「世界の縮図」

別府駅からバスで35分。緑豊かな山の上に広がるキャンパスには、ここが日本であることを一瞬疑うほどの稀有な光景があります。キャンパスを行き交う多国籍の学生たち。肌の色、装い、話す言葉、どれを見ても実に多様で、まさにそこは「世界の縮図」。授業もサークルも日常生活も、毎日が異文化交流・異文化理解の連続であり、そのユニークさは世界的にも貴重な環境です。

●世界約80ヵ国・地域から集まった学生数は5,637人

●24ヵ国・地域からの外国籍の専任教員は全体の約半数

●授業の9割は日英両言語で開講

●留学プログラムは世界39ヵ国・地域の110校と提携

●63ヵ国・地域の398大学・研究機関との学術ネットワーク

●4年間で二つの大学の学位を取得できるダブルディグリープログラム

「企業が注目」

開学当初から、財界を牽引する名だたる企業幹部や政府高官など300名をアドバイザリーコミッティーに迎えており、建学の精神は今なお健在です。今日でも学長先生自ら全国の企業へ赴きネットワーク構築に尽力し、企業トップや内外の政府高官による講義が例年行われています。企業の人事担当者からは「APUの卒業生は総合力が高い。とにかく全員欲しいくらいだ」「オフィスで誰も取りたがらなかった海外からの電話。いつもAPU出身者が一番に応対する」など評価の声が届いています。

●多様なキャリアサポートで94.4%の就職決定率 (国内学生97.6%、国際学生90%)

●年間約400社による学内リクルーティング

●APU東京キャンパス、大阪キャンパスの活用

「世界No.1のGlobal Learning Universityへ」

2014年文部科学省「スーパーグローバル大学創成支援」に採択されたAPU。すでに世界トップクラスの多言語多文化環境を実現するAPUは、世界的なビジネススクールと同等の研究・実績を証明する、AACSB※の認証取得を目指しています。(※The Associationto Advance Collegiate Schools of Business-AACSB International。世界のトップビジネススクール5%、日本では2校のみが認定を受ける高度な国際認証)。
2024年に向けては「4つの100」を目指し、教育・研究面のグローバル化が更に推し進められています。

●多文化協働学習の授業実施率 100%

●初年次学生の教育寮活用 100%

●国内学生の在学中海外経験率 100%

●国際学生の出身国・地域 100ヵ国・地域

「大学生活で最大限の成長を生み出す」

APUは学生のキャンパス滞在時間が長い大学として、全国1位に君臨しています(毎日新聞2015年6月9日コラム『「中根」の目データが語る』より)。日々学術研究に没頭し、異文化体験と協働作業を可能にする数々のファシリティが充実。欧米型の大学と同様に、「学生が昼夜を問わず学業にいそしみ、卒業時に大きく成長しているところ」それがAPUなのです。

アドミッション担当 米国出身ケビンさん

「短期間の留学生が在籍する大学が多い中で、APUは『正規学部生』として4年間在籍する学生が多いのが特徴です。それぞれの言語・文化が長期間共存することで「APU刺激」が起こっています。日本人学生でも言語自主学習センター(SALC)で第3、4言語を習得するなど、どの学生も実に良く勉強しています」。自らもかつては交換留学で日本を訪れているだけに、ケビンさんの言葉には説得力がありました。

【ここが魅力】教育寮APハウス

一年次に国際学生と日本人学生が共同生活を行うAPハウス。互いの料理をふるまったり本音で語り合ったりする中から、真のコミュニケーションの力が養われます。専任スタッフとICカードにより、セキュリティは万全の体制。学生の中から選ばれる「RA(レジデンス・アシスタント)」が寮生のサポートを行います。経験値の高いRAは、企業にとっては魅力的な人材でもあります。また、海外からの帰国生入試合格者には、入寮選考が優先的に取り扱われるなど、きめ細かな対応がされています。

小池さん (神奈川県出身、アジア太平洋学部3回生。メディア専攻)

「寮内の問題に24時間対応するRAになり、問題解決能力・調整力がつきました。タフでもやりがいのある経験でした。寮で真の友情を築いた国際学生は、スイス、タイ、フィジー、ウクライナ出身など実に多様です」

【ここが魅力】ライブラリー

講義の合間や放課後に協働学習、個々のリサーチを続ける学生たち。それを支えるのがライブラリーです。専門分野別に日英の豊富な蔵書が並び、世界各国の最新の情報誌が整備され、協働グループでの議論に適したブースも多数併設されています。「企業が訪問し、自社本や企業情報を寄贈することも良くある」という企業コーナーは、283企業・団体などを網羅しています。また、APUらしさを象徴するのは同内のWritingCenterです。日本人学生・国際学生がアルバイト生となり、就職活動の日英のエントリーシートから各課題作成まで、幅広くネイティブチェックを可能にしています。

【ここが魅力】言語自主学習センター(SALC)

授業の合間の時間を利用して、日英と、AP言語と呼ばれる6言語(スペイン語、中国語、韓国語、インドネシア・マレー語、タイ語、ベトナム語)を学べます。国際学生・日本人学生がアルバイトとして指導するため、各言語のネイティブスピーカーがとても身近な存在です。

米国出身のポール先生 上級英語クラス担当

「世界トップクラスの環境がある大学だから、この地で教えることを選びました。このクラスの半数は来年他国へ交換プログラムに出かける刺激的な環境です」。英語が母語でない学生には、週に3~5冊の多読が課され、細分化された英語クラスは充実しています。上級英語クラスでも日本人が多く学んでいます。

「学生が、APUを目指す理由」

日本人学生と海外からの国際学生が同じ割合で学ぶAPUでは、日本人学生も多様なバックグランドを持っています。海外生活が長い帰国生だけでなく、首都圏をはじめ全国から集まる一般国内生などが、同じ土俵で切磋琢磨しています。

「APUは日本ではない。海外の大学でもここまで国際化していない」「政府・国際機関、世界の企業や社会起業家を目指す在校生。将来への意識と学習意欲の高さがお互いを高め合っている」という声を、多くの学生さんたちから聞きました。

内海さん

(高校までシンガポール、ドバイ、デンマーク、チリ、フィリピン、マレーシア、インドネシア、ニュージーランドに滞在。国際経営学部1回生。専攻未定)

日・英・インドネシア/マレー・広東・スペイン語に堪能なマルチリンガル。「ステレオタイプの日本人としては、自分に違和感を持っていました。国際色のあるAPUでは自分らしさを全開に、新しい夢を見つけ世界を目指せると思いました」

マーヴィンさん

(ドイツ出身。国際経営学部3回生。マーケティング専攻)

日本は物心ついたときからの憧れの国だった。「今はGlobal Business Competitionのデザインチームリーダーとして課題に取り組んでいます。夢は、アートを通じて社会に発信する『コンセプトアーチスト』。APUで自分の意見を人前で発表する訓練を積み、大きな夢を具体的に描けるようになりました」

伊藤さん

(東京都出身。アジア太平洋学部4回生。メディアストラテジー専攻)

APU卒業生と話す機会があり新しい大学の形に衝撃を受けた。「社会起業に関心があります。色々な理由でAPUに集まる世界中の仲間が刺激的。学内に落ちている無数のチャンスをどう自分流に掴んで行くか、それは自分次第」

久家さん

(12年間アメリカ滞在後、神戸のインター校で学ぶ。アジア太平洋学部1回生。専攻未定)

「自分の住んでいたロスに似た多民族コミュニティがAPUの魅力。英語受験、秋入学できたこともメリットが大きかったです。2回生からの専攻として、観光学に興味があります。『日本語上級クラス』で、社会で通用する日本語を学び直している日々」

泉澤さん

(東京都出身、国際経営学部3回生。アジア投資戦略専攻)

「日本にしかいなかったことが怖いと感じました。東京の成蹊高校から『英語で』学ぶ環境と世界中の人脈を求めて、APUに入学しました。将来はアジアを舞台に金融・投資分野で活躍したいです」

王さん

(中国出身、国際経営学部4回生。イノベーション経営学専攻)

邦銀でのグローバル職に内定。「3、4カ国語を操れる先輩たちに刺激され、自分も奮起しました。『キャリア日本語』の勉強には悪戦苦闘しましたが、今では『ビジネスに通用する語学力』が絶対の武器になっています」

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