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帰国受験の今 ~2023年帰国受験と「帰国受験規定の明確化」最新情報~

Springによる世界9ヵ国15の学習塾から独自取材! 
受験生もこれから受験を検討しているご家庭も必見

帰国受験の今 
~2023年帰国受験と「帰国入試の規定明確化」最新情報~

海外で暮らすご家庭にとって、お子さまの進路は大きな関心事であることでしょう。 
社会情勢が目まぐるしく変化する中、この数年で「帰国受験」にも大きな変化が見られたようです。 
Springでは帰国受験の最新動向について専門家の方に伺いました。 
受験生ご家庭をはじめ、お子さまの進路選択を検討されるうえで参考になりましたら幸いです。

 

◆2023年の受験の振り返り
【2023年首都圏における私立・国立中学の受験者数は過去最高】

◆「帰国生入試」について
帰国生※数の推移 ※1年以上海外に在留し、帰国した児童生徒

2022年度 帰国生入試の受験者数など

帰国生入試の受験者数を約1,000人と推定(1人あたり5校受験と仮定した場合※の受験者数および入学者数より算出)し、帰国生資格を有する小学4~6年生 約4,000人に対する割合。 
※下記のアンケート「Q2. 2023年に帰国生が受験した受験種別は?」「Q3. 1人あたりの受験校数は?」の結果をもとに仮定。

【最新情報】2024年入試より東京都私立中高の「帰国生入試」に関する規定が明確に

 

日本私立中学高等学校連合会 吉田会長に伺いました。 
 
帰国生が海外で得た力を伸ばし、さらに成長できる教育を提供することが大切。


吉田 晋 氏 
日本私立中学高等学校連合会会長、一般財団法人日本私学教育研究所理事長、中央教育審議会委員など、多くの公職を務める。 
学校法人富士見丘学園理事長、富士見丘中学高等学校校長 
 

Q 「帰国生入試」の規定が明確になった経緯を教えてください。

「帰国生入試」は、日本国内で教育を受けず多様な教育環境下に置かれている帰国生への配慮のために実施されている入試です。これまで「帰国生入試」については各学校の判断に任せており、きちんとしたルールを制定していませんでした。そのため、かなり早い時期に入試が行われたり、海外経験がなくとも英語力が高い国内の児童生徒も受験可能なケースが散見されるようになりました。そのため「帰国生入試」本来の意義を明確にするためにルールを制定すべく東京都の私学協会が検討を重ね、本年2月に正式に発表しました。今回の決定は東京都の私立学校が対象ですが、今後この流れは全国にも広がっていくと考えています。

Q 「帰国生入試」や「帰国生への教育」において、大切なことは何でしょうか。

基本にあるのは「帰国生の成長や幸せを一番に考える」ということです。海外で暮らしていたお子さまは、それまでの友人と離れ、言葉の壁を乗り越えるなど、いろいろな苦労を経験し大きな力を身につけています。そして何より「外から日本を見る」という経験則があります。 
帰国生を受け入れる学校は、帰国生の多様な経験や語学力を保持・伸長させる環境を整えていることは言うまでもなく、単に「生徒を増やしたい」「英語力のある子を獲得したい」という考えで帰国生入試を行うべきではありません。海外在住のご家庭には、知名度や人気だけでなく「帰国生教育がきちんとされているか」をしっかり見極め学校選択をすることをおすすめします。 
日本私立中学高等学校連合会:47都道府県の私学協会と相互に協力し、私立中学校・高等学校および中等教育学校教育の振興を図るとともに、公教育の発展に寄与するためのさまざま活動を行う。
 

Springウェブサイト限定

ここからはウェブサイト限定で、日本私立中学高等学校連合会 吉田会長への取材内容を、さらに詳細にお伝えします
 

Q 英語圏以外からの帰国生への取り組みについて教えてください。

帰国生の持つ力は「英語力」だけでなく、いろいろな文化や人種の方と接してきたその「多様性」です。帰国生を受け入れている学校には非英語圏からの生徒に対しても、その良さを伸ばせるような教育を提供してほしいと思います。
すべての中学・高校で英語以外の言語を通常のカリキュラムに組み込むことは現実的に難しいですが、学校がサポートすることは難しいと考えています。
英語以外の言語ができることは大学入試で大変有利になりますし、語学に関しては高校までにある程度の基礎力を身につけることが望ましいと考えています。英語以外の言語ができる方はその力を秘めず、学校にも協力してもらいながらぜひその力を存分に伸ばしてください。

 

「帰国生入試や教育」以外についても伺いました。

「教育とお金の問題」について

Q  経済的理由による「教育格差」が問題とされていますが、教育現場でも財政上の理由で「理想の教育と実際の教育現場の剥離があると伺っております。この点についてお聞かせください。

国公立学校では、運営費のほとんどが公費で賄われますが、私立学校ではかかる費用の多くを学校側が調達しなれければなりません。日本の私立学校の学費は海外に比べると安いとはいえ国公立の学校と比べると負担額が大きく、私立学校進学への障壁となっています。
この「公私間格差」の中で、各私立学校はさまざまな工夫をしながら質の高い教育を提供しているのが現状です。2010年にスタートした「高等学校等就学支援金制度」によりご家庭での高校の授業料負担はある程度軽減されていますが、それでも都道府県によって支援金額に差があります。
特に大阪では今後所得制限が撤廃され、国や府からの補助金額を超える費用分は各学校が負担することになりました。これでは、私立学校が一律の教育しかできなくなる、あるいは存亡の危機となる可能性もあると危惧しています。この都道府県間の格差是正のためにも、ある程度はご家庭に負担していただくことや、国の支援金制度の拡充強化が必要であると考えています。
未来を担う子どもたちがそれぞれの望む教育を受けられるようきちんと体制を整えていくことが、私立学校、国公立学校の責任であると感じています。
 

経済的理由で高校教育が受けられない事態を避けるため、世帯所得が一定水準以下のすべての生徒に対し国や都道府県から補助金が支給され、授業料が実質無償化される制度。私立学校も対象。補助金は家庭でなく学校に支給される。

参考:文部科学省「私立高校授業料実質無償化リーフレット」
https://www.mext.go.jp/content/20200117-mxt_shuugaku01-1418201_1.pdf

 

◆2023年の受験の振り返り 
Q1 「帰国受験」における、ここ数年の変化は?

中学受験

【動向】中学では受験資格の緩和と出願者数の増加 
●帰国枠・帰国生受験資格(海外滞在年数など)がより緩和され、「帰国生入試」を実施する学校が増加した。ただし、今後は帰国生の受験資格要件が変わる可能性があるため、最新情報の確認が必要。 
●難関中学は出願者数が減少した一方、中堅中学では出願者数が増加。 
●新規開校の学校や男女別学から共学化する学校が増加。 
●一般入試での英語入試の実施が増えた一方で、帰国生入試では「国算」がより重要となっている。 
●コロナにより一時帰国が困難であった状況から、本帰国の時期を早めたご家庭が多かった。

【試験対策】受験の多様化と情報収集の重要性が鮮明に 
●コロナ禍による不確定要素が減り、以前のように学校への愛情と対策で差がついたと感じている。 
●オンライン入試など、帰国生入試が多様化している。 
●オンラインでの情報収集が可能となり、ご家庭のリサーチが高いレベルで行われている。 
●学校選択の幅が広がっているため、学習塾の情報や進路指導がより大切になっている。 
●英語のライティング(作文)の比重がさらに高まっており、英検2級相当レベル以上が求められている。 
●「学習ツールとしての英語」「アカデミックな英語力」の重要性が増している。入試問題でも論文や新しい研究内容に関する文章がより多く出題されると予想される。

高校受験

【動向】帰国受験の中心が高校から中学に移行か 
● 帰国枠・帰国生受験資格(海外滞在年数など)がより緩和され、「帰国生入試」を実施する学校が増加した。ただし、今後は帰国生の受験資格要件が変わる可能性があるため、最新情報の確認が必要。 
● 難関中学は出願者数が減少した一方、中堅中学では出願者数が増加。 
● 新規開校の学校や男女別学から共学化する学校が増加。 
● 一般入試での英語入試の実施が増えた一方で、帰国生入試では「国算」がより重要となっている。 
● コロナにより一時帰国が困難であった状況から、本帰国の時期を早めたご家庭が多かった。

【試験対策】数学や英語の難化 
● 難関校の数学が難化しており、帰国生であっても十分な準備が必要である。 
● 求められる英語資格レベルが難化している(英検2級以上、最難関校や海外の高校を志望する場合はTOEFL7割(84点)以上)

【その他】 
● 内申書を利用する学校が増加した。高校受験では内申書が重視されることも多いため、ご家庭ごとに帰国のタイミングを考慮する必要があった。 
● オンライン受験による受験形式の多様化とともに、コロナの影響で一時帰国がしづらく、本帰国の時期を延期したご家庭が多かった。 
● 東京都の公立高校入試で導入されているスピーキングテスト(ESAT-J)は、11月に実施されるため帰国時期が合わず受験できない場合も多く、東京の場合、帰国生は私学志向が強くなっている。

中学・高校編入

【動向】コロナの影響を受けた編入倍率 
● コロナ初期は本帰国するご家庭が増え、編入の倍率が上昇したが、現在は再び海外に出る方が多く、編入入試の倍率が下がった。 
● 編入募集は公表されない情報も多いため、本試験か、編入試験かを慎重に検討する必要がある。 
● 編入試験の志望者は減少しているが、本試験での入試で合格した後に海外に戻り、本帰国となったタイミングで編入する生徒が増加している(学校により条件や制度が異なるため要確認)。 
● 編入試験は通常の受験より有利な条件である場合もある。 

【試験対策】「面接」か「学力中心」かの二極化へ 
● 学年先取りでカリキュラムを組み、着実に学習内容を消化しておく必要がある。 
● 事前の面接練習や作文添削を丁寧に行うことが大切。 
● 「面接重視」か「学力のみで判断」かの二分化が進んでおり、面接を重視する方が編入後に学校に馴染みやすい傾向にあると思われる。 
● 編入試験についてしっかりと情報収集を行っていれば、比較的合格しやすくなっていると感じる。

大学受験

【動向】帰国生入試が減り、総合選抜へ加速 
● 帰国生入試の実施を取りやめる大学・学部が増えてきているため、以前よりも選択肢が減っている。 
● 1点刻みの筆記試験で合否が決まる「一般選抜」ではなく、「活動歴」「学習歴」「志望動機」などをもとに合否を判定する「総合型選抜」の評価が大学側から高まっている。 
● 「IB入試」は、全世界的に授業時間の確保が難しく、ここ2・3年はIB本試験の一部または全部がカットされた。2023年5月からは平常に戻るが、大きな変化であった。 
● 英語の外部資格試験を入試に利用しているケースがますます増えている。

Q2 2023年に帰国生が受験した受験種別は? 塾生が受験した種別を上位3つ選択


Q3 1人あたりの受験校数は? 回答数 15 各塾でもっとも多い範囲を選択

Q4 出願までに取得することをすすめたい資格は?

◆各学習塾に、2024年度入試に向けたアドバイスをいただきました。

・学習塾KOMABAシンガポール校
コロナ禍を経てオンラインで学校情報が得られるようになりました。一方で多くの情報を得られるがゆえにより迷うようになったり、オンラインのみでは学校の様子が実感しづらく受験勉強のモチベーションが難しくなった、という声も少なくありません。「私立高等学校の実質無償化」もあり、偏差値のみではなく学校の特色を踏まえた学校選びが更に求められています。オンライン説明会を活用しつつ、海外に来られる学校説明会にもぜひ足を運んでください。また長期休暇を利用した学校見学も強くおすすめします。 
 

・駿台シンガポール校
中学受験については、いたずらに受験業界の過熱ぶりに影響されないことが大切です。過大な宿題や、難問の格闘は、御三家レベルを目指す方を除いて避けるべきでしょう。小4からテキストを丁寧にこなしていけば、ある程度合格できる可能性は高いでしょう。高校受験は、帰国入試か一般入試か、公立か私立かなどにより、多様な受験スタイルがあるので、早めに自分の目指すコースを確定し、戦略を練ることが大切です。小学生以上に勉強以外のことに時間が取られるので、効率良い勉強法を確立することが大切です。 
 

・オービットアカデミックセンター(シンガポール)
社会の急速な伸展により、学校側もさまざまな教育・入試改革を行っています。学校選びは「学校本位ではなく自分本位」がポイントです。先行き不透明だからこそ変化に振り回されない、ぶれない「自分軸」を持つことが求められています。本当に自分がやりたいことを見つけられた子は受験においても成功し、その後も充実した学校生活を送っています。偏差値による序列が意味をなさなくなってきている状況において、私たち大人側の「教育や子育てに対する見識」も試される時代になってきていると言えるでしょう。 
 

・早稲田アカデミー インター校(シンガポール)
中学、高校、大学、編入学の際には、自分の興味や資質と学校の持つ魅力が「ぶつかる」ことが大切です。願書を拝見すると、講師の側が驚くほど学校の求める生徒像と受験者本人の姿が合っていると感じることがあります。そのような場合は、データとは別に、何かに導かれるようにして決まるということが往々にしてあります。なりたい自分と学校が合う時に、生徒の側も努力できかつご家庭でも応援したくなるのではないでしょうか。まずは学校と出会うこと、そして自分の興味に正直であることが第一歩だと感じます。 
 

・早稲田アカデミー シンガポール校
学習全般では、基礎的な内容がかなり重要です。数学では計算が速ければ全ての問題を解くスピードが上がります。漢字や単語がわかっていれば、文章の内容がより速く読み取れます。基礎的な内容は後々まで多くの分野で役に立ちますが、応用的な内容は特別な状況でしか使えません。学校選びの基本は、広い視野を持ちお子さまの力を十分に伸ばし、実力を発揮できる学校を探すことです。安易に偏差値や学校名だけで選ぶと大きな後悔をしかねません。そうならないためにも自分の将来の夢や目標につながる学校を探しましょう。 
 

・早稲田アカデミー クアラルンプール校
中学入試4科はやはり国内の方との競争が激しいので、帰国生は帰国生入試を積極的に活用することをおすすめします。 面接や作文には、学習以外に注力したことや特に海外生活で努力・苦労したことを言葉にして表す準備が不可欠です。編入試験は有名校であれば少なくとも半年の準備期間が必要です。学年が上がるにつれ難易度も上がりますので、なるべく中1~2の段階で勝負できると理想的です。英語はもちろんですが、特に数学で半年~1年先の学習を済ませておく必要があります。 
 

・早稲田アカデミー国際部(日本)
中学入試は本人と保護者の「二人三脚」、高校入試は本人の「可能性を広げるための努力」です。入りたい学校がどんな入試を準備しているのか、最新の「受験情報」には、常にアンテナを張ってください。近年、新しい学力「思考力・判断力・表現力」を求める帰国生入試が増えています。多くの帰国生受け入れ校の先生方が「海外ならではの経験を積んでほしい」とおっしゃいます。将来活躍できる「グローバル人材」になるために、「帰国生ならではの思考力・判断力・表現力」という観点を持って受験に臨んでください。 
 

・早稲田アカデミー ロンドン校
海外で情報不足や、国内との温度差に不安を覚える方も多いですが、勉強すべき内容は同じですので、帰国生入試のメリットを利用しつつ、一般入試でも合格ができるよう、一緒に頑張っていきましょう。 
 

・栄光ベトナム
日本の同学年の人と比較して学力やカリキュラムの進捗に問題ないかを模試などで定期的にチェックしてください。帰国生受験では一人ひとりに合わせた指導が必要です。ゴールからの逆算で「何を対策すべきか」を塾と相談しましょう。モチベーションが低下した時は一時帰国で学校訪問をしたり先輩のエピソードを聞くなどしましょう。保護者の方にはお子さまの小さな変化を見ていただきたいです。海外での成長過程で将来の夢が描ければ、世の中が開け学習意欲を駆り立てるようになると信じて止みません。 
 

・早稲田アカデミー ニューヨーク校
受験勉強の際は目の前に小さな目標を立て、普段は好きな科目を、お休みの時は苦手科目をとことん勉強すると良いと思います。先取りは学習が甘くなるので要注意です。復習を意識して勉強しましょう。お子さまの得意な部分を伸ばし「武器」を作ることをおすすめします。受験校選びは武器を生かせる学校を選んでください。学校見学や説明会は「知らない学校」を優先すると良いです。 親の世代と今では学校が変化しているので、知っている(つもりの)学校がどう変わっているのかを調べるのも学校選択に大いに役立ちます。 
 

・早稲田アカデミー国際部
人気校を英語受験する場合でも算数・国語の比重が高まっているため、海外滞在時から算数・国語を重点的に学習しましょう。帰国生だから3科で良いと安易に考えると選択肢が狭まってしまいます。中・高ともに非受験学年ほど、理・社の学習から逃げないことがポイントです。日本人学校生は英語コンプレックスから脱却を、そして現地校・インター校生は、英語に固執せず苦手科目をいかに克服するかで結果が変わるでしょう。マイナスの感情に支配されそうになった時は、将来の夢を考えプラスの感情にシフトしていきましょう。 
 

・学習塾KOMABAジャカルタ校
中学受験の勉強を成功させるコツは、保護者が子どもの相談にのったり、一緒に悩んであげたり喜んであげたりすることです。受験に間に合うかと焦る気持ちは理解できますが、子どもたちを見守り、リードする側の人間が焦ってはいけません。成績が伸び悩んでいたり、やる気が伸びないときこそ、ぜひ一緒に悩んだり考えたり、笑ったりしてあげてください。宿題ができないのはご家庭の責任ではありません。それはすべて塾の責任です。プレッシャーを背負い込まず、何かありましたらどうかいつでもご相談ください。 
 

・早稲田アカデミー ホーチミン校
帰国受験でも一般受験と同じ意識を持って、受験勉強に励んだ方が良いと思います。 
 

・進学塾 一歩(タイ)
大学入試において数学の重要性が高まっています。私立文系志望ならばさほど重要視されなかった数学ですが、人気の情報系学部では微積・確率・極限・行列・三角関数等の知識が必要とされますし、統計学の知識は文系の学びにも必要になってくるでしょう。それにもかかわらず、学習内容としてはいちばん少ない中学の数学でつまずいてしまっては元も子もありません。塾をうまく利用して、数学を好きになった状態で高校に送り出してほしいと思います。


・早稲田アカデミー台北校
多様化の時代だからこそ、偏差値だけにとらわれない学校選択をおすすめします。今後は労働の形態が大きく変わり、個人のスキルや裁量がより尊重される時代になるでしょう。中学・高校・大学で何を学び何を身につけるか、どんな学校生活を送りたいかを考えた学校選択をしてください。ただしいつの時代でも基礎の積み重ね、反復練習の大切さは変わりません。これを経ての応用力・創造力であることを忘れず、目指す学校が絞れたら惜しみなく努力しましょう。自分が努力して入った学校だからこそ好きな母校になります。


編集後記
今回の取材を通じて印象的でしたのは、知名度や偏差値だけに捉われず「本当にその子に合った教育環境であるか」「海外での経験を生かして伸ばせる学校か」を十分に考えて志望校を決めてほしい、ということでした。「帰国生入試」と一括りにされがちですが、海外歴や語学力、性格などはお子さまによってさまざまです。「英語ができるから」「一般受験より有利そう」といった理由で帰国受験を目指すのではなく、その学校が「帰国生教育をしっかりしているか」という視点で進路や学校選びを家族で考えていくことが大切なのだということを改めて感じました。

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