8月下旬に文部科学省は、グローバル人材育成のための政策として「せかい×まなびのプラン」を発表し、「教育の国際化」や「優秀な留学生や人材の受入れ・定着」の施策を新たに打ち出しました。他にも、2024年に東京工業大学と東京医科歯科大学が統合し新設される東京科学大学では、英語を「第二公用語」にするという発表もありました。世界最高水準を目指すうえで、海外との共同研究を行い、外国籍の教員・留学生が支障なく活動できるために、日本語だけしか使えない大学はあり得ないという思いだそうです。このように、日本の大学が世界に伍していく上で、「大学の国際化」の流れは一層強くなるでしょう。
そこで今年もSpringでは日本にいながらも、すべての授業を英語で受講して学位を取れる「英語学位プログラム」を開講する大学をご紹介します。英語プログラムの概要や入試情報の他、学生の声もご紹介しています。ぜひご一読ください。
■英語で学士を取れる主な大学一覧(50音順)
Japanese universities that offer Bachelor's degree in English
私立
大学名 | プログラム名 |
京都先端科学大学 | 工学部(機械電気システム工学科)(★) |
慶應義塾大学(経済学部) | 経済学部PEARL(★) |
慶應義塾大学(SFC)◎ | 総合政策学部・環境情報学部GIGAプログラム(★) |
同志社大学 | 国際教育インスティテュート国際教養コース (ILA) |
法政大学 | IGESS(Institute for Global Economics and Social Sciences)(★) |
明治学院大学 | 国際学部国際キャリア学科 |
明治大学 | 国際日本学部 English Track Program |
立教大学 | グローバル・リベラルアーツ・プログラム(GLAP)(☆) |
立命館大学◎ | グローバル教養学部(オーストラリア国立大学とのデュアル・ディグリー・プログラム)、国際関係学部(①アメリカン大学・立命館大学国際連携学科(☆)、②グローバル・スタディーズ専攻)、政策科学部(★)、情報理工学部(☆) |
早稲田大学◎ | 政治経済学部(★)、国際教養学部(SILS)、社会科学部(★)、文化構想学部(*1)、基幹理工学部(★)、創造理工学部(*1) |
国公立
大学名 | プログラム名 |
大阪大学 | 人間科学コース(★) |
岡山大学◎ | グローバル・ディスカバリー・プログラム |
九州大学 | Engineering(★)、Bioresource and Bioenvironment(★)、Interdisciplinary Science and Innovation(★) |
京都大学 | 工学部地球工学科国際コース(☆) |
国際教養大学(公立) | 全学部(国際教養学部) |
筑波大学◎ | 地球規模課題学位プログラム(★)、社会国際学教育プログラム(★)、生命環境学際プログラム(★)、総合理工学位プログラム(★) |
東京大学 | 教養学部英語コースPEAK(国際日本研究、国際環境学)(★)、 グローバルサイエンスコース(GSC)(★) |
東京都立大学◎ | 理学部生命科学科(英語課程) |
東北大学◎ | 学部化学科:国際学士コース Advanced Molecular Chemistry(★)、工学部機械知能・航空工学科:国際学士コース、International Mechanical Aerospace Engineering-Undergraduate(★)、農学部生物生産科学科:国際学士コース Applied Marine Biology(★) |
名古屋大学◎ | G30国際プログラム:自動車工学プログラム(工学部機械系、工学部電気電子情報系)、 物理系プログラム(理学部)、化学系プログラム(理学部、工学部)、 生物系プログラム(理学部、農学部)、国際社会科学プログラム(法学部、経済学部)、 「アジアの中の日本文化」プログラム(文学部)(すべて★) |
海外大学日本校
大学名 | プログラム名 |
テンプル大学 ジャパンキャンパス◎ | 国際ビジネス学科、コミュニケーション学科、アート学科、経済学科、 心理研究学科、政治学科、国際関係学科、教養学科、日本語学科、 アジア研究学科、政治学科、観光・ホスピタリティマネジメント学科、コンピューターサイエンス学科(3+1留学プログラム) |
■ 授業を英語で受講できる主な大学一覧(50音順)
Major universities that have curriculum in Englsih
私立
大学名 | プログラム名 |
学習院大学 | 国際社会科学部(☆) |
国際基督教大学(ICU) | 教養学部 |
中央大学 | 国際経営学部 |
立教大学 | 異文化コミュニケーション学部DLP(☆)、経営学部国際経営学科(☆)、 社会学部(国際社会コース)(☆)、法学部国際ビジネス法学科(グローバルコース)(☆) |
立命館アジア太平洋大学(APU) | 国際経営学部(APM)、アジア太平洋学部(APS)、サステイナビリティ観光学部(ST) |
国立
大学名 | プログラム名 |
大阪大学 | 国際科学特別プログラム(IUPS) |
九州大学 | 共創学部 Interdisciplinary Science and Innovation |
東京工業大学 | 環境・社会理工学院融合理工学系(☆) |
一橋大学 | 全学部(☆) |
(*1)日本の教育課程以外を修了した卒業生は秋入学
春入学のみ(☆)、秋入学のみ(★)。
◎印の大学は当ページ下部以降の詳細をご確認ください。
最新情報は各大学に直接ご確認ください。
取材協力:トフルゼミナール
webhttp://tofl.jp/juken/english.php
(2023年9月25日現在)
国立・都立大学はSpring調べ。
「英語で学士が取れるプログラム」のアプローチはさまざまです。私立大学の取り組みをご紹介します。
慶應義塾大学では、英語で学位が取れるプログラムとして、湘南藤沢キャンパス(SFC)の総合政策学部・環境情報学部にGIGA(Global Information and Governance Academic)プログラム、さらに三田キャンパスの経済学部にPEARL(Programme in Economics for Alliances, Research and Leadership)を設置しています。
GIGAプログラムでは、文理を融合してグローバル社会の諸問題を発見・解決できる人材を育む幅広いカリキュラムを展開しています。学びのコアである「研究会」では教員と学生がともに研究を行うという少人数制の教育が行われています。完全2学期制で年間約1,000科目が開講されており、留学やフィールドワーク、インターンシップなどと組み合わせることも可能です。最先端IT環境や豊富な外国語プログラム、3.5年早期卒業制度なども整備されています。留学生や帰国生なども多く、多様なバックグラウンドを持った学生が多いことが特徴です。
英語で経済学を学ぶPEARLは、経済学の知識とともに高い語学力を生かして、世界各地域との連携を構築できる人材育成に注力しています。5年間で学士号・修士号を取得する選択肢もあるほか、世界のトップレベルの大学との協定強化も進めています。フランスのパリ政治学院やHEC経営大学院への留学を含むダブルディグリー・プログラムなどが充実しています。2016年の開設以降、卒業後のPEARL生の活躍が実業界からも注目されています。19年以降は、合格者数において、海外背景を持つ学生が増加しており、学部の多様性の促進に貢献しています。
早稲田大学は「QS世界大学ランキング2024」において、国内私立大学第一位にランクインした総合大学です。卒業生は日本のみならず世界を舞台に、多岐にわたる分野で活躍しています。また、創立者・大隈重信が説いた「東西文明の調和」に基づき、創立当初から留学生を積極的に受け入れてきました。現在、世界約100ヵ国より7,000人を超える外国人学生が在籍しており、日本で最も国際化が進んだ大学の一つといえます。
早稲田大学には全13学部・20研究科があり、多彩かつダイナミックなカリキュラムを展開しています。また、国際化へ向けた取り組みとして、英語による学位取得プログラムの拡充に力を入れ、6学部・15研究科において、英語による授業履修のみで学位を取得することが可能です。
そんな素晴らしい環境の中に、新しいキャンパスと工学部が創設されました。工学部では、最先端で実践的な独自プログラムを英語で学ぶことができ、留学生は日本語も習得できます。また、全授業が英語の工学部はさまざまな国籍の学生を受け入れており、異文化交流が可能な国際的な環境で、最先端の工学を実践的に学ぶことができます。幅広い専門分野を持つ教員による、分野横断型のプログラムも特徴の一つです。キャンパス内には国際寮もあり、多様な環境で新しい学びに挑戦できます。まさに「多様性の工学部」です。
国立大学でも、幅広い分野で専門分野を深める「英語で学士が取れるプログラム」が提供されています。
岡山大学では、グローバル社会で活躍し、複雑化する諸課題の解決に貢献できる人材の育成を目指すべく、英語による4年間の学士課程プログラム「グローバル・ディスカバリー・プログラム」を2017年10月に新設しました。学生は、英語で提供されるコア科目履修の後に、ディスカバリー専任教員の指導で卒業研究を行う「ディスカバリー専修トラック」または、学内の卒業研究受け入れ学部の教員の指導で卒業研究を行う「学部・学科横断型マッチング・トラック」のどちらかを選択します。ディスカバリー専任教員が英語で提供する科目と他学部で提供される科目を組み合わせて履修することも可能です。
学生は、アカデミック・アドバイザーと相談しながら、インターンシップ、フィールドワーク、海外留学、実験などの実践的な科目を含め、自らの学ぶ意欲や関心、将来の目標とマッチした履修プログラムを作成します。
授業では、グループディスカッションやプレゼンテーションを通じて、さまざまな背景や経験を持つ学生が協働しながら主体的に学びます。
筑波大学の「地球規模課題学位プログラム(BPGI)」では、「環境」と「人間」という大きな領域から地球規模課題全般を俯瞰する幅広い基礎知識を身につけます。各領域はそれぞれ「地球環境」と「リスク・安全」、および、「社会共生」と「人の健幸」に柱となる視点を置き、各領域を支える専門知識を身につけることができます。
PBL授業の様子(常総市とのワークショップ)
授業形式は、従来型の知識を教えるだけの授業ではありません。地球規模の課題について、自分で考え抜く力、自分で解決策を見つける力を養うための「PBL(Problem/Program Based Learning)形式」のオリジナル授業を展開しています。また、興味に応じて専門分野を掘り下げるための授業も履修することができます。
同プログラムで学んだ学生は、国際機関や研究機関、あるいは世界展開している企業など、地球規模の課題を解決するあらゆる場で、柔軟で論理的な思考力と、興味に応じた高度な専門知識を武器に活躍できる人材となることができます。
学外授業の様子
東京都立大学は、東京都が設置する唯一の総合大学として多彩な基礎研究や応用研究を通して、卓越した学問、革新的な技術、グローバル・リーダーの育成に取り組んでいます。世界都市・東京にありながら豊かな自然に恵まれた南大沢キャンパスは、図書館や体育館、学生寮を備え、周辺は治安が良く住みやすい環境です。中規模総合大学として高い研究力を持ちながら、公立大学ならではの良心的な授業料設定も魅力です。
理学部生命科学科では、グローバルに活躍できる理系プロフェッショナルの育成を目的として、授業を英語と日本語の両方で提供しており、英語授業のみの履修でも卒業することが可能です。生体分子・細胞から生態系、進化、環境までの幅広い生命現象を、最先端の研究者でもある教員の指導により学びます。講義は比較的少人数で、インタラクティブな授業です。プログラムの約半分は実験や実習、野外・臨海実習などに充てられ、知的好奇心を満たす充実した体験ができます。研究施設も充実しており、世界的に注目される最先端の研究を行っています。生命科学の知識を生かして、健康・医療、食品や海洋・森林資源、環境保全など、多くの分野で社会に貢献する学生が巣立っています。
慶應義塾大学
■ 慶應義塾大学 GIGAプログラム
[Admissions for the GIGA Program]
<入試形式>
書類審査のみ。(3分間のプレゼンテーションビデオ含む)
※筆記試験・面接なし
<英語学位プログラム対象学部>
総合政策学部・環境情報学部
<入学時期>
9月
※日本語で授業を受けられる程度の日本語能力があれば、4月入学を選択することも可能。入学希望時期は出願時に選択可能、ただし出願後の変更は一切不可。
<募集人員>
約50名
1年次から専門性が高い「研究会」の履修が認められている。留学、進級・卒業の時期を完全2学期制で運用し、9月入学者でも3月に卒業できる(3.5年早期卒業制度)など、柔軟性に富んだカリキュラムのもと、多様な進路設計が可能。
■ 慶應義塾大学 PEARL
<入試形式>
書類審査のみ。
IB、SATもしくはACTの成績、TOEFLまたはIELTSの結果、そして各人の志望動機や適性を見定めるための志望理由書などを提出、これらを総合的に評価して合否を決定。面接や独自の筆記試験なし。
<英語学位プログラム対象学部>
経済学部
<入学時期>
9月
<募集人員>
約100名
日本人・外国人を問わず国内外から幅広く学生を受け入れる。
https://www.keio.ac.jp/en/admissions/undergraduate/pearl/
立命館大学
<入試形式>
AO英語基準入学試験(4月入学/9月入学)、帰国生徒(外国学校就学経験者)入学試験(4月入学)、(総合型選抜)AO選抜入学試験(4月入学)、一般選抜試験(4月入学)
<英語学位プログラム対象学部>
A) グローバル教養学部(オーストラリア国立大学 (ANU) とのデュアル・ディグリー・プログラム)
B) 国際関係学部 ① アメリカン大学・立命館大学 国際連携学科(ジョイント・ディグリー・プログラム)
② 国際関係学科 グローバル・スタディーズ専攻
C) 政策科学部 政策科学科 Community and Regional Policy Studies専攻
D) 情報理工学部 情報理工学科 情報システムグローバルコース
<入学時期>
4月または9月(プログラムによって異なる)
<募集人数>
A) 100名 B) ① 25名 ② 100名 C) 40名 D) 50名
立命館大学の英語学位プログラムでは、日本にいながらにして、海外で学んでいるような環境に身を置き、グローバル社会で活躍できる力を養います。海外大学と立命館大学の両方で学ぶ共同学位課程も展開しています。また、多様な環境で育った皆さまの強みを発揮できるさまざまな入学試験があります。詳しくはウェブサイトをご確認ください。
http://ritsnet.ritsumei.jp/english_degree_programs/index.html
早稲田大学
<入試形式>
英語学位プログラム(AO入試)
日本語学位プログラム(外国学生入試、グローバル入試)など
<英語学位プログラム対象学部>
政治経済学部、社会科学部、国際教養学部、文化構想学部、基幹理工学部、創造理工学部
<入学時期>
主に9月(4月入学の有無は学部により異なる)
<募集人数>
政治経済学部:100名、社会科学部:60名
国際教養学部:4月/9月入学併せて250名
文化構想学部:15名
理工学部(基幹・創造):各30名
※英語学位プログラム(AO入試)の募集人数
「世界で輝くWASEDA」を目指す早稲田大学では、現在、英語による学位取得プログラムを計6学部(政治経済学部、社会科学部、国際教養学部、文化構想学部、基幹理工学部、創造理工学部)で展開しており、学際的な研究のみならず、高い専門性を追求できるカリキュラムを提供。約100の国・地域から年間約7,000人の留学生が学ぶキャンパスでは、授業の内外で、国境を越えた多数の文化交流が日常となっている。また、全学で800以上の協定機関を擁し、単位認定可能な留学プログラムも充実。
https://www.waseda.jp/inst/admission/en/
※早稲田大学に関する情報はこちら
https://spring-js.com/japan/897/
岡山大学
<入試形式>
① 国際入試
② ディスカバリー入試(総合型選抜入試)
<英語学位プログラム対象学部>
グローバル・ディスカバリー・プログラム
<入学時期>
① 4月または10月
② 4月
※①②ともに、4月入学には日本語力が必須
<募集人数>
① 4月入学5名・10月入学30名
② 25名
国籍を問わず国内外から幅広く学生を受け入れており、2022年9月現在では、27ヵ国から集った77名の留学生を含む231名が在籍。日本人学生も国内の高校出身者や、帰国生など、多種多様。入学当初から学生一人ひとりにアカデミック・アドバイザーがつき、きめ細やかなサポート体制で学生をバックアップする。多様な文化的背景を持つ学生・教員とふれあいながら、既存の学部の枠にとらわれない柔軟な学びを通じて、理論的・実践的知識を身につける。
https://discovery.okayama-u.ac.jp/en/
筑波大学
<入試形式>
書類審査と口述審査※による総合評価
※海外在住の出願者はオンライン面接
<英語学位プログラム対象学部>
A 地球規模課題学位プログラム(BPGI)
B 総合理工学位プログラム(IDE)
<入学時期>
A 10月(BPGI) B 9月(IDE)
<募集人数>
A 若干名(BPGI) B 5名(IDE)
地球規模課題学位プログラム(BPGI):
人間と環境に関する課題を解決するために、分野を超えて必要な情報・技術を自ら意欲的に求めていく姿勢を持ち、多くの選択肢の中から最適な解決策を意思決定できる人材を育成。国籍を問わず国内外の学生を受け入れる4年間の英語プログラム。
https://bpgi.tsukuba.ac.jp
総合理工学位プログラム(IDE):
基盤的工学教育として数学と物理の確固たる基礎学力を備えたうえで、モノを扱うミクロからマクロスケールにわたる分野横断的工学分野の課題を原理的な視点から理解・分析。創造的解決に結びつけることのできるグローバル人材の育成をめざす。
https://www.ide.tsukuba.ac.jp/
社会国際学教育プログラム、生命環境学際プログラムについては、2025年度入試から日本国籍者も出願が可能になる。
東京都立大学
<入試形式>
理学部生命科学科
日本語受験 : 一般選抜(4月入学)
学校推薦型選抜(4月入学)
総合型選抜(4月入学)
特別選抜(4月入学)
英 語 受 験 : SAT/ACT・IB・統一試験入試(4月入学)
秋季入学入試(10月入学)
<英語学位プログラム対象学部>
理学部生命科学科
<入学時期>
4月または10月
<募集人数>
60名(秋季入学入試は若干名)
十分な基礎学力と共に、次のような資質を有する学生を求めます。
① 知的好奇心にあふれ、
未知のものにチャレンジする人
② 独創的な発想に富み、個性豊かな人
③ 人との関わりを大切にし、社会に貢献する人
④ 向上心が強く、努力を惜しまない人
入学金・授業料(2023年4月) 入学金:282,000 円/授業料:520,800 円
最新情報は本学入試課のページをご参照ください。授業料減免の制度もあります。
https://www.tmu.ac.jp/entrance.html(入試課)
https://globale.biol.se.tmu.ac.jp/(理学部生命科学科英語課程)
東北大学
<入試形式>
グローバル入試II期、国際学士コース(Future Global Leadership)入試
一次試験:書類審査
二次試験:面接・筆記試験※1
※1… どちらの入試も二次試験はオンライン・英語で実施。
FGL入試は出願もオンライン。
<英語学位プログラム対象学部>
理学部 化学科
(先端物質科学コース: Advanced Molecular Chemistry)
工学部 機械知能・航空工学科
(国際機械工学コース:International Mechanical Aerospace Engineering-Undergraduate)
農学部 生物生産科学科
(国際海洋生物科学コース:Applied Marine Biology)※2
※2…FGL入試のみ
<入学時期>
10月
<募集人数>
IMAC-Uコース: 15名程度、その他のコース:10名程度
東北大学では、国際的視野をもち地球規模での活躍を目指す世界各国の優秀な高校生のために、学部教育を英語で行う3つの国際学士コースを設置。いずれのコースもトップレベルの教授陣による、基礎から最先端までの知識を提供しており、卒業後の大学院進学や就職においても国際的に活躍できる機会が得られる。FGL入試の対象は原則として日本国籍を有しない者だが、一定の条件を満たせば出願可能となる場合もある。
FGL入試:https://www.insc.tohoku.ac.jp/english/degree/undergraduate-english/
グローバル入試II期:https://www.tnc.tohoku.ac.jp/admissions_sp.php
名古屋大学
<入試形式>
書類審査と面接(入試は全てオンラインで英語で実施)
<英語学位プログラム対象学部>
自動車工学プログラム(工学部機械系、工学部電気電子情報系)、
物理系プログラム(理学部)、
化学系プログラム(理学部、工学部)、
生物系プログラム(理学部、農学部)、
国際社会科学プログラム(法学部、経済学部)、
「アジアの中の日本文化」プログラム(文学部)
<入学時期>
10月
<募集人数>
各プログラム若干名 総数約50名
名古屋大学グローバル30(G30)国際プログラムは、外国の教育制度に基づいた教育を受けてきた学生を対象にしたプログラム。英語で行われる授業のみを受講し学士学位の卒業単位を取得でき、国籍や日本語能力の有無に関係なく名古屋大学において、世界で活躍する研究者から最先端知識を学ぶことができる。2011年10月に1期生を迎えて以降、世界中から500名以上のG30学部学生を受け入れており、23年10月入学の出願者数は、入学定員の10倍以上に達している。学部受験生は名古屋大学G30奨学金に応募可能なほか、シンガポールの学生はJUGAS奨学金(The Japan University Graduates Association of Singapore)にも応募可能。
https://admissions.g30.nagoya-u.ac.jp/
テンプル大学
ジャパンキャンパス
<入試形式>
書類選考
<授業を英語で受講できる対象学部>
国際ビジネス学科、コミュニケーション学科、アート学科、経済学科、心理研究学科、国際関係学科、教養学科、日本語学科、アジア研究学科、政治学科、観光・ホスピタリティマネジメント学科、コンピューターサイエンス学科(3+1留学プログラム)
<入学時期>
8月下旬/9月、1月、5月(年3回)
<募集人数>
3学期募集合計 600名(秋学期300 名、春学期140名、夏学期160名)
※上記は国内・海外募集および編入学募集人数を含む
1982年ペンシルベニア州立テンプル大学の日本校(TUJ)として東京に開校。文部科学省指定の外国大学日本校。日本にいながら米国大学の準学士号、学士号、修士号、博士号が取得できる唯一の大学で、授業は全て英語で行われ、学生の半数以上が約70ヵ国・地域から集まる国際的なキャンパス。専攻を2年生の終わりまでに決定すれば良い点や、少人数制の授業、豊富な単位制インターンシップの機会、個々のニーズに合った就職支援など、米国大学ならではのユニークな教育を提供している。フィラデルフィア本校とローマ校への留学も可能で、TUJの学費で最長1年間米国本校に留学できるプログラムも開始し、経済的な負担を軽減する留学機会を拡大している。
https://www.tuj.ac.jp/jp/ug
画像提供:テンプル大学ジャパンキャンパス
Spring 編集部が聞きました
岡山大学
前嶋 優奈さん 3年生
Q1 なぜ同学を選んだのですか。
グローバル・ディスカバリー・プログラム(GDP)内の授業だけでなく、他学部の授業を履修できるフレキシブルなシステムに惹かれ、入学を決めました。私自身がそうであったように、高校卒業時に自分の進みたい分野が定まっていない、あるいは英語だけでなく日本語でも学びたい人にとっては、GDPの自由さはとても魅力的だと思います。また、自然豊かで開放的かつ暖かい雰囲気のキャンパスに通ってみたいと感じました。
Q2 大学生活の様子をお聞かせください。
多様なバックグラウンドを持った学生と毎日楽しく学んでいます。新型コロナウイルス感染症対策によりオンライン授業が主流でしたが、最近では対面授業も再開しており、より一層アクティブでインタラクティブな学びができていることが嬉しいです。また自分の夢に向かってインターンシップやボランティア、プロジェクトの立ち上げなどを積極的に行っている学生が多く、日々刺激をもらっています。
Q3 将来の夢は何ですか。
将来は日本に住む外国人を支援できる職に就きたいと考えています。社会学や文化人類学の授業を履修しているうちに、日本での外国人受け入れ制度と多文化共生社会に疑問を持つようになったからです。現在はタイの大学に一年間交換留学をしており、GDPで学んだことをもとに、移民や多様性について現地の学生とディスカッションをしたり、授業を受けたりして考えを深めています。
※岡山大学の詳しい情報はこちら
https://spring-js.com/japan/10312/
慶應義塾大学SFC総合政策学部GIGA
井上 美佑さん 4年生(取材時)
Q1 なぜ同学を選んだのですか。
10年以上も日本から離れていたため、日本独特の組織と文化を学べる最後のチャンスと捉え、GIGAを選びました。さらに、GIGAではIB(国際バカロレア)でも受験でき、幅広い分野の講義を英語と日本語の双方で履修できる点が魅力的でした。研究会にも1年生から所属することができ、フィールドワークも行うことができます。
Q2 大学生活の様子をお聞かせください。
湘南藤沢キャンパスは一言で言うと「都内から簡単にアクセスできる別世界」です。自然豊かで四季折々に変化し、尊敬できる教授と学生たちに囲まれて常に刺激を受けて視野も広げることができています。 私自身は2つの研究会で「公共政策」と「AI進化」が「どのように環境問題を解決できるか」と言うテーマで研究しています。体育会にも所属しており、他学年・他学部の学生と関係を築いていく中で、授業だけでは得られないことを学んでいます。
Q3 将来の夢は何ですか。
日本の魅力を正当な価値で世界に届けながら、未来の地球と子どもたちのために働きたいです。さまざまなバックグラウンドを持つ学友とともに培った視座や人脈を生かしていきたいです。
※慶應義塾大学の詳しい情報はこちら
https://spring-js.com/japan/685/
筑波大学
黒田 亜紗子さん
地球規模課題学位プログラム(BPGI) 2年生
Q1 なぜ同学を選んだのですか。
中学・高校の頃ニュージーランドに住んでいましたが、日本に帰り英語で大学教育を受けたいと考えていました。将来のために多様な機会を与えてくれる大学を探す中で、BPGIに出会いました。筑波大学では、関心のある海洋保護に焦点を当てながら、グローバルな問題を探究することができます。また、BPGIでは多数の留学生を受け入れているため多文化な環境に身を置くことができる点も魅力でした。このように日本でグローバルな環境を維持しながらも、長らく離れていた日本の文化にも触れることができ、私にとって最高の選択だったと思います。
Q2 大学生活の様子をお聞かせください。
入学前から素晴らしい評判を聞いていたので期待していましたが、私の予想をはるかに上回る経験をしています。その理由は、多くの講義が英語で行われ、さまざまな分野をカバーしていることや、少人数制のため先生方との絆が深まり、素晴らしいサポートを受けることができるからです。周りの方々も親切で人脈を広げることもできました。また、都心部から近すぎず遠すぎない立地は理想的だと感じています。
Q3 将来の夢は何ですか。
将来は、ニュージーランドや南米、アマゾンの熱帯雨林などで環境を保護する仕事に就きたいと思っています。また、世界各地に派遣され、環境に良い影響を与えながら旅を続けられるような組織で働くことにも興味があります。そのために現在は、スペイン語も学びたいと考えています。
※筑波大学の詳しい情報はこちら
https://www.spring-js.com/japan/school/5477/
東京都立大学
木須 雄士郎さん 理学部生命科学科 3年生
Q1 なぜ同学を選んだのですか。
生物学を全て英語で学べる都内の公立大学は同学が唯一の選択肢でした。「生物学」は科学の中でも自分の性格に合っているため、それを生かして何か面白いことをしたいと思いました。また、科学において「英語」は実質の世界共通言語のため、英語で情報を扱えるようになれば科学を思う存分堪能し活用できると思いました。さらに、「都内の公立大学」にこだわった理由は実家から通いやすく、自分が必要なものにお金をかけられると考えたからです。
Q 2 大学生活の様子をお聞かせください。
大学にはさまざまな情報源や溢れるリソースがあるため、それをいかに自分の興味のある研究に活用できるかを考えています。リソースを利用する時に、学問的な思考では主に英語を使いますが、日本語も状況に応じて使います。大学生活では思考を試す機会が豊富で、人とのやりとりを通じての試行錯誤を愉しんでいます。またサークルでは、自分の将来の目標を達成するプロセスを小規模で実験するように活動しています。
Q3 将来の夢は何ですか。
あらゆる分野の思考が仲良くなれるような枠組みをつくることです。私は幼い頃から興味の有無とは関係なくさまざまな活動をしてきましたが、大学生になると思考が高度になり、専門性により細分化するものを目の当たりにしています。一方で社会ではそのような思考がさらに融合した問題があることに興味を持ちました。そこで私はその問題に取り組む人間がどのように他分野と協力して効果的に活動できるのかを研究テーマとしています。将来的にはその研究から得られるノウハウを参考に自分の夢を実現させるプロセスを築いていきたいです。
※東京都立大学の詳しい情報はこちら
https://www.spring-js.com/japan/school/5487/