海外生・帰国生へのヒント
北九州市立永犬丸小学校 2年粕川優さん「好奇心を育んだシンガポール生活」
「好奇心を育んだシンガポール生活」?北九州市立永犬丸小学校 2年粕川優さん

娘の意思を大切にした園選び

シンガポールに来たのは娘が生後5ヵ月のときでした。そのため、娘は物心ついた時にはシンガポールでの生活が日常でした。当地でも気の合うお友だちができ、コンドミニアムの遊歩道やプール、プレイグラウンドで体を動かして毎日楽しく過ごしていました。幼稚園選びでは、オープンハウスや見学などで6園ほど回りました。当初は、インターナショナルスクール系列の園やローカル園で「英語が話せるように」と考えていました。しかし、私が通わせたいと感じた園では娘は喜ばず、親と子で決め手になるポイントが異なると感じることの連続でした。
 
 
そんなとき、KiZrooKindergarten(以下、KiZroo)の広告に写るかわいいユニフォームに惹かれ、説明会に参加しました。娘は居心地が良かったようで、園へ足を踏み入れたときから楽しそうに遊び、なかなか帰りたがりませんでした。そんな娘の意思を尊重し、KiZrooへの入園を決めました。
 

園生活で養われた「やってみよう精神」

毎日のカリキュラムはとても充実していました。さまざまな楽器に触れるリトミッククラスではバイオリンに興味を持ち、習い始めるきっかけとなりました。他にもクラフトやサイエンス、クッキングやウォータープレイなど、子どもが遊びの中で学び、楽しめるように工夫されていした。特にクッキングでは、 自らが 近くの ショッピンモールへ買い物に行き、や牛乳、果物を購入するともありました 。このような経験を通して、日頃のお買い物や料理の準備なども進んでお手伝いしてくれるようになりました 。実体験を交えた保育をしてくださったので、帰国した現在も実際に「やってみたい」という精神が旺盛で、体操教室やスイミング、硬筆をはじめ、そろばん、書道などさまざまなことに挑戦しています。いずれも私が進めたことはなく、自分が興味を持ったことに「トライアル」をし、決断しているようです。目標を立て達成するために頑張っている行動力は、まさに幼年時に養われた賜物だと感謝しています。
 
 
語学面では、外国人の先生も多く在籍していたので英語に触れる機会は多かったように感じます。幼児向けに、ゆっくりわかりやすい単語を使って会話してくださったのでコミュニケーションの面では問題はなく、日常的に使う単語やフレーズが理解できるようになっていました。「スペシャル・イングリッシュ」という遊びを通じて英語を学ぶクラスもあり、イギリス出身の先生のレッスンをとても楽しんでいたようです。
 

日本への帰国と新生活

年長の9月半ばに帰国が決まり、子育てがしやすく、子どもが安全に遊び、学べる環境を重視して住居を決めました。新しい幼稚園でやっていけるか不安はありましたが、すぐに馴染むことができました。生活環境が大きく変わったこともあり、ストレスを抱えていると感じることもありましたが、クラスのお友だち、先生方の温かいご指導のおかげで、園生活を楽しむことができました。小学校へ進学後は、コロナ禍で学校行事も縮小されていますが、休み時間に校庭で大縄跳びをするなど、先生やお友だちと楽しい時間を過ごしているようです。2年生でクラス替えがあり、先生や仲良くしていたお友だちとは離れてしまいましたが、新しいクラスでも気の合う友だちができ、充実した毎日を過ごしているようです。
 

シンガポールの皆さんへ

シンガポールは子育て・教育環境が非常に優れ、恵まれている国だと思います。「せっかくの海外生活で、子どもに英語を身につけさせたい」と思う気持ちは皆さん同じだと思います。しかし、まずは異国の地での生活に慣れること、そして、子どもに合った幼稚園・小学校選びが最も重要だと感じます。海外ならではの経験を無理せず楽しみ、時に悩みながら毎日を満喫してほしいと思います。
 

真優さんより

いつでもコンドミニアムのプールで遊べたのが楽しかったです。お休みの日にはプールサイドでチキンライスを食べたり、お友だち家族とバーベキューをして夜遅くまでプールで泳ぎました。滑り台で遊び、みんなでおやつを食べたりもしました。またバーベキューやプールで遊びたいです。
 
 

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『海外生の今』バックナンバー
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※2023年3月25日現在の情報です。最新情報は各機関に直接ご確認ください。

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