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インフルエンザ対策について

2012.11.23

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ヘルスウェイジャパニーズメディカルセンター 吉国泰代医師

日本は暑かった夏が終わり秋から冬を迎えようとしています。この時期気になるのが「インフルエンザ」でしょう。
 常夏のシンガポールではあまり実感がわきませんが、特に当地は観光やビジネスで人の出入りが多いため、日本と同じようにインフルエンザが流行します。
 今回は効果的な「インフルエンザ対策」についてお話します。

「予防接種」と「手洗い」で万全に

 一番の基本は「予防接種」です。感染を完全に予防できるわけではありませんが、インフルエンザの発症を60%程度抑えることができ、肺炎になる可能性も低くなります。

 日本では皮下注射で行うことが多いですが、シンガポールでは世界で一般的に行われている筋肉注射を接種します。針が筋肉に刺さるので痛みは多少ありますが、薬液が体に入る時の痛みは皮下注射より少ないという特徴があります。年齢や前年の接種歴により、量と接種回数が変わりますので,右の図を参考にしてください。

 次に大切なのは「手洗い」です。インフルエンザにかかった人のつばなどの飛沫が物に付き、それを触った手で口や鼻を触ると感染します。手にウイルスが付かないようにするには「こまめな手洗い」が一番重要です。インフルエンザの場合は、うがいによる予防効果はあまりありませんので、「手洗い」をより重視してください。

高熱が出た時の診療と治療について

 高熱が出ると、「インフルエンザではないか」と心配になってすぐに受診される方が多いです。しかし、あまり早すぎると最初はウイルスが少ないためインフルエンザと診断することができません。迅速検査で陽性と出るのは、ウイルスに感染後6時間で65~70%程度、12時間経過すると83〜90%と言われています。そのため、初期段階の迅速検査で陰性と出たとしても安心はできません。もちろん、本当にウイルスがいない場合もありますが、ウイルスがまだ増えていないときに検査した可能性もあるからです。

 インフルエンザの治療は、最近は「抗ウイルス薬」を使うことがあります。抗ウイルス薬を使うと発熱期間が短くなり、発熱の程度も軽くなると言われています。しかし、これは薬の力によるものですし、熱が落ち着いてもウイルス自体は排泄されています。ですから、抗ウイルス薬の服用を途中で中断しないで5日間しっかり服薬することが大切です。熱が下がっていても「発症後5日かつ解熱後3日」が過ぎるまで学校には行かず、自宅待機しましょう。

 また、薬以上に「十分な水分摂取」と「十分な休息を取ること」が重要な治療方法だということを忘れないようにしましょう.

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