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喘息(asthma) について

2013.09.27

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日本メディカルケアー 吉國 晋 医師
「喘息(asthma) について教えてください」

 喘息(ぜんそく)は、空気を肺に送り込む気管支などの気道(空気の通り道)でアレルギー反応が起き、気道の粘膜が炎症を起こした結果、気道が狭くなってしまう慢性の病気です。ダニ、カビ、犬や猫の毛やフケ、花粉などのアレルギーの原因物質(アレルゲン)を吸い込むことで生じます。

 喘息の人の気道では、気管支粘膜の表面が傷ついたり腫れたりしていて、粘液(痰)も多く出ています。さらにダニや煙、ウイルス感染などで気道が刺激されると、気管支の周りの筋肉が急に縮んだり、痰がたくさん出て、気道が狭くなって喘息の発作が起こります。その結果、呼吸が苦しくなり、息を吐くときに「ゼーゼー」「ヒューヒュー」という音がします。

喘息の薬の種類と特徴について

  喘息の薬には、発作時に気管支がどのように変化しているかに応じて、いくつかの種類があります。

また喘息の薬は、毎日使う「発作の予防薬」(コントローラー)と発作時に使う「発作を抑える薬」(レリーバー)の2種類に分けられます。喘息の症状がない時も気道の炎症は続いているため、発作が起きた時だけ治療するのではなく、発作の予防薬を毎日使い気道の炎症を抑えることが大切です。毎日の適切な治療を続ければ、喘息はコントロール可能な病気です。 

● 気管支の周りの筋肉は自律神経に支配されています。交感神経の刺激で気管支は広がり、逆に副交感神経の刺激で気管支は狭くなります。喘息では交感神経を刺激する薬(β2刺激薬)や副交感神経の働きを抑える薬(抗コリン薬)を使用して気管支を広げます。副作用として手の震えや動悸があります。

 ● 吸入ステロイド薬は、気道の慢性炎症を抑えるのに非常に効果的です。吸入ステロイド薬はごく少量で気道だけに効くので、副作用はのどの痛み・声がしわがれる・口腔カンジダなど局所のものがほとんどです。吸入後にうがいをして副作用を予防しましょう。

喘息発作の重症度と対処法を覚えておこう

  喘息発作も軽い発作から重症な発作まであります。喘息の発作が起きた時に適切に対処するために、発作の重症度がどの程度なのか把握することが重要です。

 発作が治まっても、小発作で1~2週間、中発作で2~3週間、大発作で約1か月間は気道がひどく荒れていて、発作を起こしやすい状態です。発作が治まっても喘息の治療を続けることが大切です。

 喘息の症状が安定していれば飛行機に乗ることもできます。海外旅行の際は、日頃使用している喘息の薬や発作止めの吸入薬も準備しましょう。

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