学校・幼稚園コラム
第3回 公立小学校での朝の風景

「シンガポール国民」として

児童は登校すると教室に行くのではなく、まずホールに集まります。そこで毎朝行われているのが、シンガポールの国旗掲揚と国歌斉唱、そして国民としての「宣誓(THE PLEDGE)」です。

児童手帳(Pupils Diary)の一番はじめのページには、国歌と公用語である英語、タミール語、マレー語、中国語で以下のように掲載されています。

「We, the citizen of Singapore, pledge ourselves as one united people, regardless of race, language or religion, to build a democratic society, based on justice and equality, so as to achieve happiness, prosperity and progress for our nation.」

シンガポールの子どもたちは、全員起立して右手を胸に当て、この宣誓を唱えることで、民族・言語・宗教の違いを超えて一丸となり、幸福と国の発展のために努める姿勢を自然に身につけていくのです。

毎年、建国記念日の直前に学校でナショナルデイセレブレーションが行われます。その日は全員がナショナルカラーである赤いTシャツを着て登校します。また、小学5年生になると、ナショナルデイパレード (NDP)のフルリハーサルを観覧します。これも「愛国心」を養う貴重な機会と考えられています。

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