21世紀のICT教育
21世紀のICT教育 第2回-1
進化する教育現場とICTソリューション
~Temasek Polytechnicでの導入例~
子どもたちが学ぶ教育の現場は、教授法の変化に対応して情報通信技術(ICT)が導入され、大きく変化しています。シリーズ記事「21世紀のICT教育」の第2回目は、ICTソリューションを導入し、革新的な授業を展開しているシンガポールの高等教育機関Temasek Polytechnic(以下Temasek)を取材しました。実際の教育現場でICT機器はどのように活用され、導入後、授業がどのように変わったのでしょうか。機器を提供したPanasonic System Communications Asia Pacific(以下 Panasonic)から見た展望についてもお聞きしました。
◎インタラクティブディスプレイとは?
ICTソリューションのうち、広く導入されているもの。プレゼンテーション用モニターとしての機能はもちろん、ホワイトボードとして電子ペンで書くことも可能なディスプレイ。WEB会議システムに対応し、双方向で資料に書き込むことや、複数の拠点で繋がるネットワーキングが可能となる。書き込んだ情報もそのまま保存し共有することができる。
■ 進化する教育現場
導入前は…
● 教師が説明し生徒は聴講するという受動的な講義型学習が中心。
● 発言した生徒以外は、各生徒の習熟度や貢献度が評価しにくいという課題あり。
導入後は…
●「 コーチング」というトレンドに代表されるように、 生徒中心の授業の中で教師は「ファシリテーター(議事進行役)」としての役割を担うようになった。
● 生徒は学習テーマに沿って効果的に学び、一人ひとりの持ち味や力が存分に引き出されるようになった。