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特別企画

「シンガポール算数」ってなに?

2015.11.25

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「シンガポールの算数といえば!」
専門家に聞いてみました。

田嶋 麻里江 氏


「世界一の学力がつくシンガポール式算数ドリル 小学1~6年
『バーモデル』で文章題にとことん強くなる!(平凡社)」著者

日本の小学校では方程式を学習する前には「解かせない問題」も、バーモデルを使いこなす当地の低学年生たちは簡単に解いてしまいます。文章題を視覚的に理解することで、答えを導く手順を簡単に見つけ出せるからです。

もちろん、図形問題などバーモデルを必要としないケースも多くあります。その為、当地の小学生たちは問題を解く際に「これはバーモデルを使うべきか否か」をまず考えます。問題の中に「1 Unit」にあたる数値があるかどうかを判断し、バーモデル使用の可能性を考える習慣化を徹底させています。

建国わずか50年余りで、奄美大島ほどの国土面積しかないシンガポールの子どもたちの算数力が、日本の子どもたちを圧倒し、更に当地の教育が世界の人々から熱い視線を集めているという事実から決して目をそらしてはいけないと思います。算数のみならず、日本の将来を担う子どもたちに本当に必要な教育、効果的な学習方法とは何であるのかと、今こそ真剣に考えるべきときではないでしょうか。

シンガポール式算数の教科書・参考書は、書店チェーンの「POPULAR」で購入が可能です。ネットで「Singapore math worksheets」や「Singapore math free test papers」等と検索すると、無料の問題集や解法紹介サイトが多数見つかるはずです。ぜひお子さまと一緒にシンガポール式算数に挑戦してみてください。

サカモト式算数 Sakamoto Educational Systems Pte Ltd
マネージングディレクター
若林 憲司 氏


サカモト式:シンガポール人の児童生徒を主な対象に、英語で算数指導を行う日系学習塾。2012年シンガポールの保護者が選ぶ「最も優れた小学生算数教室アワード」を受賞

シンガポールと日本の小学校算数のシラバス(学習内容)は、各概念の導入時期はずれますが、6年間で学ぶ内容は類似しています。日本の算数のレベルも非常に高く、中学受験経験者であれば算数オリンピックでも好成績を期待できるでしょう。しかし、一般的に日本人の壁になるのは、「英語での論理展開」です。日本人がシンガポール算数を学ぶメリットとしては、まさにこの「英語で算数の問題を説く力」をつけることでしょう。コンピューターのプログラミング言語は英語ですし、日本人であっても理数系を英語で学ぶ必要性は今後ますます高まってくると思います。

入塾してくるシンガポール人のお子さんの中には、小学3年生までは算数が得意だったのに、4年生の頃から苦手になるケースがあります。これは4年生以降、文章題の比重が増え、計算さえできればすぐに解けてしまうような簡単な問題が少なくなっていくことがひとつの原因です。学年が上がるにつれて文章題も種類が増え、内容の「関係把握」がしっかりできず、「バーモデルを適切に描けない」ことでつまずきます。 サカモト式では、問題の内容を整理し「関係を把握」する訓練を通して、これを克服していきます。

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