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21世紀のICT教育

21世紀のICT教育 第2回-2

2013.11.25

  • 国際バカロレア(IB)
  • ICT教育
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国際バカロレア(IB)と米国式カリキュラムを併用し、革新的なICT教育を展開するStamford American International School(以下Stamford)を例に、インター校での取り組みを取材しました。

国際的な人材育成をめざすICT教育

急速に変化する国際社会に対応するため、Stamfordでは ICT教育が重視されています。 実際の授業は、IBにおけるコンセプトを、ISTE※のICT教育指針とつなげ、教師間で連携しています。

ICTの利用に関しては具体的な規則を設け、 リスクや社会的・倫理的な問題を生徒が認識できるように指導しています。

※ ISTE(The International Society for Technology in Education)ICT教育指針を定め、普及を図る世界的団体。

■ISTEにおけるICT教育指針

  1. 創造性と革新性を養う
  2. コミュニケーションと協働学習の重視
  3. 情報調査能力の向上
  4. 批判的な思考を身につけ、問題解決と意志決定能力を養う
  5. デジタル時代の市民意識
  6. 技術の取り扱いとコンセプトへの精通

 

■IBで求められる学習姿勢

  • 自ら思考できる(Be a thinker)
  • 挑戦する勇気をもつ(Be a risk taker)
  • 持っている知識を活用する(Use your knowledge)

■低学年でもここまでできるICT教育  ~Grade1の授業風景~

Grade1 の授業では、事前に読み込んだ教材をもとに、自分の写真画像をiPad アプリに投入し、登場人物になりきってオリジナルの絵本を制作していました。まずは、電子ホワイトボード上での先生の指示を集中して聞きます。iPad での写真撮影のこつ、画像データの取り出し方、編集・デザインを学んだ後、グループワークに移動し、実際に挑戦します。ICT 教員・担任・補助教員が児童のグループを見回り、必要に応じて個別指導します。

指示を聞く集中力や同級生と助けあうチームワークを学びつつ、読解力や算数の要素も加えてあり、まさに科目という垣根を超えた授業が展開されています。

低学年の場合、iPad は教室内で保管されるほか、注意散漫にならないように ルールを守る工夫がされていました。

StamfordのICT専門教員にうかがいました

ICTを教育に活用するメリットを具体的に教えてください。

(1)iPad導入のメリット  iPadは他の教育機器と異なり、多くのスイッチ操作が不要なため、学習に集中できます。低学年の児童にとっては、より高度なコンピュータへの橋渡しとしても優れており、 基本のソフト一式があれば学習から豊かな表現を伴うプレゼンテーションまで、理想的に学ぶことができます。

(2)科目を問わずに活用  英語および第二言語(中国語・スペイン語)の授業では勿論のこと、数学や科学、体育、音楽、演劇などの専門科目にもiPadまたはMacBook Proを導入しています。それらのグラフィックスが生徒のやる気を引き起こさせ、学習内容が記憶に残りやすいと考えているからです。

(3)高学年のIB課程における必要性  Grade 6からGrade 10では週に2回、40分間のICTクラスがあります。IBの中等教育MYP(Middle Years Program)に準じて学習内容は高度になり、自ら学んだことをアウトプットすることが求められます。ICTを活用することで、生徒の創意工夫を引き出しながら、情報整理とプレゼンテーションの訓練が可能になります。

取材協力: Stamford American International School

Spring編集部より

Stamfordにおける緻密に工夫されたICT教育には目を見張るものがありました。現代社会に必須のスキルを幼いうちから身につけ、ICTの長所・短所両面を理解した上で使いこなすことが、真の強みだと感じました。

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