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特別企画

教育フォーラム・イン・シンガポール ~シンガポールでの進路選択を考える~

2017.01.03

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6月27日に、シンガポール教育関係者連絡会※が主催する「教育フォーラム・イン・シンガポール」が日本人会オーディトリアムで開催されました。今回は「進路選択」「学校選択」「グローバル人材」の3点が中心に話し合われました。

※シンガポールの学校と塾が「子どもたちのより良い教育のために情報を共有する」という趣旨のもと、2015年に発足。

教育フォーラム・イン・シンガポール   ~シンガポールでの進路選択を考える~

【パネリスト】

石川 晋太郎 氏(学習塾KOMABA塾長)
大里 元美 氏(NUS准教授、熊本大学教授)
倉橋 友住 氏(早稲田渋谷シンガポール校入試広報部長)
齊慶 辰也 氏(シンガポール日本人学校中学部 校長)
前川 嘉宏 氏(シンガポール日本人学校小学部クレメンティ校 校長)
山下 康次郎 氏(日本人学校 学校運営理事会理事長、JAL支店長)

シンガポールでの「進路選択」

石川 晋太郎 氏(学習塾KOMABA塾長)

石川 晋太郎 氏(学習塾KOMABA塾長)

石川 晋太郎 氏(学習塾KOMABA塾長)

シンガポールは他国と比べ、日本人のご家庭にとって「教育の選択肢」が多い恵まれた環境です。学校の選択は、帰国までに何年間通えるのかや、将来の進路を見据えてインター校にするか日本人学校にするかなど、お子さまに合った進路を選択していただきたいと思います。国際バカロレアのカリキュラムを最後まで取れるのであればとても貴重な経験になりますが、2~3年の期間を英語のためだけにインター校で学ぶのであれば、その後日本の教育に戻った時に、言語の面や表には出て来ない思考力の部分で不利益を被る可能性があるということについても、よく考えて決めるのが良いと思います。

大里 元美 氏(NUS准教授、熊本大学教授)

大里 元美 氏(NUS准教授、熊本大学教授)

大里 元美 氏(NUS准教授、熊本大学教授)

私は、4人子どもがおります。長女は小学校2年生で来星しました。親も初めての海外生活だったため、日本人学校小学部、中学部を経て早稲田渋谷シンガポール校を卒業、そして日本の大学を卒業しました。その下の3人の子どもたちは小学校はインター校、中学から日本人学校へ通い、高校で日本へ帰国するという進路でした。中学校で日本の学校へ戻した理由については、まず一番は「日本人」として育ってほしかったからです。また、子どもたちの英語力が日本語環境に戻しても維持できるだろうと思ったこともありました。何より大切と考えたのは、最終高等教育の選択肢をより多く残すことでした。海外大学に進学した場合、日本と比べたら何倍もの費用がかかります。しかし日本の国立大学であれば、少ない負担で多岐にわたる分野で学ぶことができます。そのため、我が家では日本の大学に将来入学できるように、子どもたちの学習環境を検討しましました。

倉橋 友住 氏(早稲田渋谷シンガポール校入試広報部長)

倉橋 友住 氏(早稲田渋谷シンガポール校入試広報部長)

倉橋 友住 氏(早稲田渋谷シンガポール校入試広報部長)

私は、保護者の方から「海外大学への進学」について聞かれることが多くあります。いつもお伝えするのは、お子さまが海外で働き、生活することを希望されるのなら海外大学の選択を、日本で就職し生活することを希望されるのなら、日本の大学に進学することを検討されてはいかがか、ということです。

日本でも知られているような海外のトップ大学でない限りは、多額の費用をかけても、日本の社会でどれだけ評価されるかということについては難しいと思います。ですから、日本で就職するのであれば、日本の大学入学後に留学するか、卒業して大学院で留学するかが現実的な選択肢ではないかと思うからです。

齊慶 辰也 氏(シンガポール日本人学校中学部 校長)

齊慶 辰也 氏(シンガポール日本人学校中学部 校長)

齊慶 辰也 氏(シンガポール日本人学校中学部 校長)

本校では、日本の学校のカリキュラム、そしてシンガポールならではの教育を取り入れて生徒の成長を見守っています。本校の進学先の割合は毎年大きな変動はありません。早稲田渋谷シンガポール校へ35%、日本の私立高校へ45%、国公立が15%、そしてインター校などが5%です。この進学実績は、日本ではごく一部の名門進学校に限定される実績だと言えるでしょう。そう考えると、素晴らしい実績だと思っております。

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