学校・幼稚園コラム
第21回 シンガポール補習授業校とは

本校はアジア地区最大の補習授業校です。 年々増すニーズの多様化や
ICTを活用した教育などの学習活動を行なっています。 今回は、本校の取り組みを紹介します。


補習校では「家庭は第二の教室、 保護者は第二の担任」と考え、学校と家庭が両輪となって日本語の勉強を進めています。 週に1回、 土曜日の午後3時間を使い、 年間約40日で国語を中心とした授業を実施します。 日本で使用されている教科書の学習内容を全て履修するため、日本の教育課程で例えば5時間かけて学ぶ内容を2、3時間で学習します。 そのため先生方は、限りある時間の中で児童生徒が理解を深めることができるように授業(学習展
開) を工夫しています。
それでも不足している学習時間をカバーし学力を定着させるために、 漢字などの学習内容は家庭学習(宿題)で行っています。
そのため保護者の方には、宿題の丸付けや家庭での日本語環境づくりへの協力をお願いしています。

根気のいる支援ですが、お子さまの学力向上のために、保護者と担任が連絡を密に取ることが必要です。 保護者の方は学校や担任からの連絡を常に確認することが求められますが、こうした支援が 「日本語力 (国語力) 定着 の重要な鍵となります。本校には「日本語を学ぶ」デジタル教科書の活用「日本の伝統文化を体験する」 という共通の目的を持つ児童生徒が通っています。 お互いに認め合い、助け合ってこそ信頼が生まれ、心も育ちます。 1週間に1日しか会えない補習校ですが、 「支え合える友だちができる、 その友だちがいる」ことは、これから補習校に通い続けるための心の支えとなるでしょう。令和5年度の補習校の児童生数は、新入生と編人生68名を含む332名となる予定です。 入学試験の合格および進級おめでとうございます。 これからの1年間が、「思い出に残る楽しい学校、そして支えになる友だちづくり」になることを願っています。

※2023年3月25日現在の情報です。最新情報は各機関に直接ご確認ください。

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