特集記事
英語で学士を取れる日本の大学(2019年)

大学入試改革は2020年度から本格的に始動しますが、入試だけでなく国際化を推進するために、すでに主要の大学では「英語学位プログラム」が増設・拡大しています。また、Times Higher Educationによる「世界大学ランキング日本版:国際性部門」では、日英バイリンガル教育を行う国際基督教大学(ICU)が私立大学第1位になっています。その他、日本で最も歴史の長い英語学位教育を誇る上智大学が来年9月より始動するSPSFでは、さらに6学科7分野において英語のみで学位取得が可能に、米国テンプル大学日本校が今秋都内で新校舎に移転し国際色溢れる講義の充実を図るなど、英語で専門分野を学ぶ環境が一層進んでいます。

今回で3回目となるSpringの本特集では、「英語で学士を取れる大学」や「授業の多くを英語で受講できる大学」の取り組みと最新動向をご紹介します。

■英語で学士を取れる主な大学一覧(50音順)

私立

大学名プログラム名
慶應義塾大学経済学部PEARL(★)、総合政策学部・環境情報学部GIGAプログラム(★)
上智大学国際教養学部、理工学部英語コース(グリーンサイエンス・エンジニアリング)(★)、
SPSF(教育学科・社会学科・経済学科・総合グローバル学科)(★)
同志社大学国際教育インスティテュート国際教養コース (ILA)
法政大学経営学部GBP(★)、人間環境学部SCOPE(★)、グローバル教養学部GIS
明治学院大学国際学部国際キャリア学科
明治大学国際日本学部 English Track Program
山梨学院大学International College of Liberal Arts( 国際リベラルアーツ学部)
立教大学グローバル・リベラルアーツ・プログラム(GLAP) (☆)
立命館アジア太平洋大学(APU)国際経営学部(APM)、アジア太平洋学部(APS)
立命館大学グローバル教養学部(オーストラリア国立大学とのデュアル・ディグリー・プログラム)、国際関係学部(①アメリカン大学・立命館大学国際連携学科(☆)、②グローバル・スタディーズ専攻)、政策科学部(★)、情報理工学部(☆)
早稲田大学政治経済学学部(★)、国際教養学部(SILS)、社会科学部、文化構想学部(*1)、基幹理工学部(*1)、創造理工学部(*1)、先進理工学部(*1)

国立

大学名プログラム名
大阪大学化学・生物学複合メジャーコース(★)※、人間科学コース(★)
※2019年10月入学を最後に募集を停止
岡山大学グローバル・ディスカバリー・プログラム
九州大学Engineering(★)、Bioresource and Bioenvironmen(t ★)、
Interdisciplinary Science and Innovation(★)
京都大学工学部地球工学科国際コース(☆)
国際教養大学全学部
筑波大学地球規模課題学位プログラム(★)、社会国際学教育プログラム(★)、生命環境学際プログラム(★)、総合理工学位プログラム(★)
東京大学教養学部英語コースPEAK(★)、グローバルサイエンスコース(GSC) (★)
東北大学理学部化学科:国際学士コース Advanced Molecular Chemistry(★)、工学部機械知能・航空工学科:国際学士コース、International Mechanical Aerospace Engineering-Undergraduate( ★)、農学部生物生産科学科:国際学士コース Applied Marine Biology( ★)
名古屋大学GG30国際プログラム:自動車工学プログラム(工学部)、物理系プログラム(理学部)、化学系プログラム(理学部、工学部)、生物系プログラム(理学部、農学部)、国際社会科学プログラム(法学部、経済学部)、「アジアの中の日本文化」プログラム(文学部) (すべて★)

(*1)日本の高校以外の卒業生は秋入学

■授業を英語で受けられる主な大学一覧 (50音順)

私立

大学名プログラム名
学習院大学国際社会科学部(☆)
国際基督教大学(ICU)教養学部
立教大学異文化コミュニケーション学部DLP(☆)、経営学部国際経営学科(☆)、社会学部国際社会コース(☆)

国立

大学名プログラム名
東京工業大学融合理工学系(☆)
一橋大学全学部(☆)

取材協力:トフルゼミナールhttp://tofl.jp/juken/english.php(2019年9月25日現在)、国立大学はSpring調べ。
春入学のみ(☆)、秋入学のみ(★)。
最新情報は各大学に直接ご確認ください。

次のページでは、私立大学は慶應義塾大学、立命館大学、立命館アジア太平洋大学(APU)、早稲田大学、国立大学は岡山大学、筑波大学、東京工業大学の取り組みについてご紹介します。各学校のプログラムの紹介や在籍学生の生などを通して、より実態に迫ります。

取材先(※各大学名をクリックすると詳細ページに移動します):
<私立大学>慶應義塾大学立命館大学立命館アジア太平洋大学(APU)早稲田大学<国立大学>岡山大学筑波大学東京工業大学

文理融合の学びで社会の問題に取り組む「GIGA」と一貫して経済学を学ぶ「PEARL」 慶應義塾大学

慶應義塾大学では、英語で学位が取れるプログラムとして、湘南藤沢キャンパス(SFC)の総合政策学部・環境情報学部にGIGA(Global Information and Governance Academic)プログラム、さらに三田キャンパスの経済学部にPEARL(Programme in Economics for Alliances, Research and Leadership)を設置しています。

英語で学士を取れる日本の大学(2019年)慶応義塾大学

GIGAプログラムでは、文理を融合してグローバル社会の諸問題を発見・解決できる人材を育む幅広いカリキュラムを展開しています。学びのコアである「研究会」では教員と学生がともに研究を行うという少人数制の教育が行われています。完全2学期制で年間約1,000科目が開講されており、留学やフィールドワーク、インターンシップなどと組み合わせることも可能です。最先端IT環境や豊富な外国語プログラム、3.5年早期卒業制度なども整備されています。留学生や帰国生なども多く、多様なバックグラウンドを持った学生が多いことが特徴です。

英語で経済学を学ぶPEARLは、経済学の知識とともに高い語学力を生かして、世界各地域との連携を構築できる人材育成に注力しています。5年間で学士号・修士号を取得する選択肢もあるほか、世界のトップレベルの大学との協定強化も進めています。フランスのパリ政治学院やHEC経営大学院への留学を含むダブルディグリー・プログラムなどが充実しています。開設4年目を迎え、卒業後のPEARL生の活躍が実業界からも注目されています。2019年度の合格者数では外国籍の学生が日本国籍の学生を上回り、学部の国際化が一層進んでいます。

英語で学士を取れる日本の大学(2018年)_慶應義塾大学

慶應義塾大学

■ 慶應義塾大学 GIGAプログラム

<入試形式>
書類審査のみ。(3分間のプレゼンテーションビデオ含む)
※筆記試験・面接なし

<英語学位プログラム対象学部>
総合政策学部・環境情報学部

<入学時期>
9月

<募集人員>
約50名

1年次から専門性が高い「研究会」の履修が認められている。留学、進級・卒業の時期を完全2学期制で運用し、9月入学者でも3月に卒業できるなど、柔軟性に富んだカリキュラムのもと、多様な進路設計が可能。

■ 慶應義塾大学 PEARL

<入試形式>
書類審査のみ。IB、SATもしくはACTの成績、TOEFLまたはIELTSの結果、そして各人の志望動機や適性を見定めるための志望理由書などを提出、これらを総合的に評価して合否を決定。面接や独自の筆記試験なし。

<英語学位プログラム対象学部>
経済学部

<入学時期>
9月

<募集人員>
約100名

日本人・外国人を問わず国内外から幅広く学生を受け入れる。

※慶應義塾大学の詳しい情報はこちら
https://spring-js.com/japan/685/

取材先(※各大学名をクリックすると詳細ページに移動します):
<私立大学>慶應義塾大学立命館大学立命館アジア太平洋大学(APU)早稲田大学<国立大学>岡山大学筑波大学東京工業大学

世界の大学と日本の大学両方で学ぶ、新たな時代に。立命館大学

立命館大学は、人文・社会・自然科学系にわたる16の学部を擁する総合大学です。
現在、グローバル教養・国際関係・政策科学・情報理工の4学部に英語で学位が取得できるコースを設けています。世界各国から留学生が集まり、多様な国・地域、学術分野の教員集団がグローバルな学習環境をリードしており、海外の大学との連携にも力を入れています。シンガポール国立大学をはじめ、世界67ヵ国、450の大学・教育機関とのネットワークを生かし、充実した海外留学プログラム制度を展開しています。

海外大学との共同学位プログラム

海外大学との共同学位プログラムも積極的に展開しています。
2018年には国際関係学部にアメリカン大学・立命館大学国際連携学科を開設しました。アメリカン大学と共同開発した教育プログラム「ジョイント・ディグリー・プログラム」のもと、両大学で2年間ずつ日米両方の視点から国際関係学を学び、修了後は両大学から連名で共同学位を授与されます。また、2019年にはグローバル教養学部を大阪いばらきキャンパスに開設しました。オーストラリア国立大学(ANU)のアジア太平洋学と立命館大学のグローバル教養学の2つの学位を取得できる「デュアル・ディグリー・プログラム」を学部の教育に全面的に取り入れた日本初の取り組みです。ANUは世界大学ランキングでも上位に位置づけられる大学です。3年次に1年間、世界中から優秀な学生が集まるANUで学習し、グローバルな舞台で活躍するための力を養います。

同大学では、文化や言葉の違いを超えて世界中の人と協働する力、世界にイノベーションを生み出すことのできる力を育む環境を整え、学生の多様なチャレンジを支援しています。

立命館大学

<入試形式>
AO英語基準入学試験(4月入学/9月入学)
グローバル教養学部 帰国生徒入学試験(4月入学)
AO選抜入学試験(4月入学)
一般入学試験(4月入学)

<英語学位プログラム対象学部>
A)  グローバル教養学部( オーストラリア国立大学とのデュアル・ディグリー・プログラム)
B)  国際関係学部
  ①グローバル・スタディーズ専攻
  ②アメリカン大学・立命館大学国際連携学科
C)  政策科学部 Community and Regional Policy Studies 専攻
D)  情報理工学部 情報システムグローバルコース

<入学時期>
4月または9月(プログラムによって異なる)

<募集人数>
A) 100名 B) ① 100名 ② 25名 C) 40名 D) 50名

英語で学士を取れる日本の大学(2018年)_立命館大学

帰国生入試やAO英語基準入試など、多様な環境で育った学生の強みを発揮できるさまざまな入学試験を実施。
詳細は大学ウェブサイトへ: http://en.ritsumei.ac.jp/e-ug/

※立命館アジア太平洋大学(APU)の詳しい情報はこちら
https://spring-js.com/japan/965/

取材先(※各大学名をクリックすると詳細ページに移動します):
<私立大学>慶應義塾大学立命館大学立命館アジア太平洋大学(APU)早稲田大学<国立大学>岡山大学筑波大学東京工業大学

立命館アジア太平洋大学(APU)

<入試形式>
帰国生徒入試 A(国内在住)・B(海外在住)・秋期帰国生徒入試 B(9月入学)
※英語基準・日本語基準を選択可

<英語学位プログラム対象学部>
国際経営学部(APM)、アジア太平洋学部(APS)

<入学時期>
4月または9月

<募集人数>
帰国生徒入試 A:15名、帰国生徒入試 B:15名、秋期帰国生徒入試 B:20名

英語で学士を取れる日本の大学(2019年)立命館大学英語で学士を取れる日本の大学(2019年)立命館大学

英国Times Higher Education世界大学ランキング日本版(2019年)で昨年に引き続き西日本の私立大学の中で1位にランクインした。講義の9割が日英両言語で開講されており、専任教員は22ヵ国・地域から、学生の半数は世界91ヵ国から集まる。

[caption id="attachment_10124" align="aligncenter" width="660"]英語で学士を取れる日本の大学(2018年)_APU 日々の授業では世界各国から集まる学生との活発な議論が行われる[/caption]

※立命館アジア太平洋大学(APU)の詳しい情報はこちら
https://spring-js.com/japan/965/

取材先(※各大学名をクリックすると詳細ページに移動します):
<私立大学>慶應義塾大学立命館大学立命館アジア太平洋大学(APU)早稲田大学<国立大学>岡山大学筑波大学東京工業大学

早稲田大学

<入試形式>
英語学位プログラム(AO入試)
日本語学位プログラム
(帰国生入試、外国学生入試、グローバル入試)など

<英語学位プログラム対象学部>
政治経済学部、社会科学部、国際教養学部、文化構想学部、基幹理工学部、創造理工学部、先進理工学部

<入学時期>
主に9月(4月入学の有無は学部により異なる)

<募集人数>
政治経済学部:100名、社会科学部:4月/9月入学併せて45名、国際教養学部:4月/9月入学併せて225名、文化構想学部:15名、理工学部(基幹・創造・先進の)合計:80名
※英語学位プログラム(AO入試)の募集人数

「アジアのリーディングユニバーシティ」を目指す早稲田大学では、現在、英語による学位取得プログラムを計7学部(政治経済学部、社会科学部、国際教養学部、文化構想学部、基幹理工学部、創造理工学部、先進理工学部)
で展開しており、学際的な研究のみならず、高い専門性を追求できるカリキュラムを提供。120ヵ国以上から約8000人の留学生が学ぶキャンパスでは、授業の内外で、国境を越えた多数の文化交流が日常となっている。また、
全学で800以上の協定機関を擁し、単位認定可能な留学プログラムも充実。

※早稲田大学に関する情報はこちら
https://spring-js.com/japan/897/

取材先(※各大学名をクリックすると詳細ページに移動します):
<私立大学>慶應義塾大学立命館大学立命館アジア太平洋大学(APU)早稲田大学<国立大学>岡山大学筑波大学東京工業大学

国立大学でも進む大学授業の英語化

国立大学でも、留学生・海外生を積極的に受け入れるとともに多彩な英語学位プログラムが充実しています。

英語で学士を取れる日本の大学(2019年)岡山大学

岡山大学のグローバル・ディスカバリー・プログラム

岡山大学では、グローバル社会で活躍し、複雑化する諸課題の解決に貢献できる人材の育成を目指すべく、英語による4年間の学士課程プログラム「グローバル・ディスカバリー・プログラム」を2017年10月に新設しました。学生は、英語で提供されるコア科目履修の後に、ディスカバリー専任教員の指導で卒業研究を行う「ディスカバリー専修トラック」または、学内の卒業研究受入れ学部の教員の指導で卒業研究を行う「学部・学科横断型マッチング・トラック」のどちらかを選択します。ディスカバリー専任教員が英語で提供する科目と他学部で提供される科目を組み合わせて履修することも可能です(学内卒業研究受け入れ学部:文/教育/法/経済/理/工/環境理工/農/薬(創薬科学科のみ)/医(保健学科のみ))。

学生は、アカデミック・アドバイザーと相談しながら、インターンシップ、フィールドワーク、海外留学、実験などの実践的な科目を含め、自らの学ぶ意欲や関心、将来の目標とマッチした履修プログラムを作成します。授業では、グループディスカッションやプレゼンテーションを通じて、さまざまな背景や経験を持つ学生が協働しながら主体的に学んでいます。

英語で学士を取れる日本の大学(2019年)岡山大学

◆ ◆ ◆

1期生の井上実優さんは、フランクフルトのIB校出身です。同プログラムは学生の半分が海外生ということもあり「それまで培った英語力や海外での経験をそのまま生かせる場所である」ことが入学の決め手になったそうです。授業は「ディスカッション、プレゼンテーション、プロジェクトなど自主的なアクティビティが多く、考えさせられることが面白い」。ディスカバリー外の学部でも卒業研究ができるメリットを生かし、今は経済学部で会計学を
中心に学びつつ、ディスカバリーの教員が英語で開講するマーケティングや統計学の授業も履修しています。「会計士の資格を取ることを目指しており、将来は海外の企業でも働いてみたいです」と語ってくれました。

[caption id="attachment_13246" align="aligncenter" width="660"]英語で学士を取れる日本の大学(2019年)岡山大学 井上実優さん[/caption]

岡山大学

<入試形式>
① 国際入試 ② ディスカバリー入試(AO入試)

<英語学位プログラム対象学部>
グローバル・ディスカバリー・プログラム

<入学時期>
① 4月または10月 ② 4月
※4月入学には日本語力が必須

<募集人数>
① 4月入学3名・10月入学30名 ② 27名

英語で学士を取れる日本の大学(2018年)_岡山大学

国籍を問わず国内外から幅広く学生を受け入れており、2019年10月現在では、24ヵ国から集まった65名の留学生を含む141名が在籍。日本人学生も国内の高校出身者や、帰国生など、多種多様。入学当初から学生一人ひとりにアカデミック・アドバイザーがつき、きめ細やかなサポート体制で学生をバックアップする。多様な文化的背景を持つ学生・教員とふれ合いながら、既存の学部の枠にとらわれない柔軟な学びを通じて、理論的・実践的知識を身につける。

※岡山大学の詳しい情報はこちら
https://spring-js.com/japan/10312/

取材先(※各大学名をクリックすると詳細ページに移動します):
<私立大学>慶應義塾大学立命館大学立命館アジア太平洋大学(APU)早稲田大学<国立大学>岡山大学筑波大学東京工業大学

筑波大学の地球規模課題学位プログラム

「地球規模の課題とは何か」「それを解決する方法とは」など、筑波大学の地球規模課題学位プログラム(学士)では、「環境」と「人間」という大きな領域から地球規模課題全般を俯瞰する幅広い基礎知識を身につけます。各領域はそれぞれ「地球環境」と「リスク・安全」、および、「社会共生」と「人の健幸」に視点を置いており、それらを支える専門分野について知識を身につけることができます。

英語で学士を取れる日本の大学(2019年)筑波大学

授業形式は、従来型の知識を教えるだけの授業ではありません。地球規模の課題について、自分で考え抜く力、そして、自分なりの解決策を見つける力を養うための「PBL(Problem/Program Based Learning)形式」のオリジナル授業がたくさん用意されています。興味に応じて、専門分野をさらに深める授業も履修することができます。1年生の春学期には国際基督教大学(ICU)でリベラルアーツ科目群などを履修します。

英語で学士を取れる日本の大学(2019年)筑波大学

同プログラムで学んだ学生は、国際機関や研究機関、あるいは世界展開している企業など地球規模の課題を解決するあらゆる場で、柔軟で論理的な思考力・興味に応じた高度な専門知識を武器に活躍できる人材になることができます。

◆ ◆ ◆

インドネシアからの留学生ヴィンセント チャンドラ ウィナタ オイさんは「BPGIは他に例がないプログラムで、現実に起こっているさまざまな状況に踏み込み、既存の課題の解決に挑戦することができます。同プログラムで文化の多様性についての経験を重ねたことで、自分自身も協調性が増したように思います。さらに『何をどのように達成するべきか』という、自分のキャリアの目標が明確になりました。易しいことばかりではありませんが、とてもエキサイティングなプログラムです。」と語ります。

[caption id="attachment_13249" align="aligncenter" width="660"]英語で学士を取れる日本の大学(2019年)筑波大学 ヴィンセント チャンドラ ウィナタ オイさん[/caption]

筑波大学

<入試形式>
書類審査と面接による総合評価※
※海外在住の出願者はオンライン面接

<英語学位プログラム対象学部>
地球規模課題学位プログラム

<出願時期>
3月~4月上旬

<入学時期>
10月

<募集人数>
若干名

英語で学士を取れる日本の大学(2019年)筑波大学

人間と環境に関する課題を解決するために、分野を超えて必要な情報・技術を自ら意欲的に求めていく姿勢を持ち、多くの選択肢の中から最適な解決を意思決定できる人材を育成。国籍を問わず国内外の学生を受け入れる4 年間の英語プログラム。

※筑波大学の詳しい情報はこちら
https://spring-js.com/japan/693/

取材先(※各大学名をクリックすると詳細ページに移動します):
<私立大学>慶應義塾大学立命館大学立命館アジア太平洋大学(APU)早稲田大学<国立大学>岡山大学筑波大学東京工業大学

東京工業大学の融合理工学系国際人材育成プログラム

東京工業大学では、国際社会が抱える複合的課題を解決するグローバルエンジニアの育成を目指すべく、2016年4月より英語による学士課程「融合理工学系国際人材育成プログラムGSEP(Global Scientists and Engineers Program)を導入しました。今年で4年目を迎える同プログラムは外国人学生を対象にしていますが、環境・社会理工学院所属の日本人学生も2年次に融合理工学系を選択することで、GSEPで提供される数学、工学、国際開発、社会環境政策などの講義を英語で受講することができます。

英語で学士を取れる日本の大学(2019年)東京工業大学

必修となるプロジェクトベースドラーニング(PBL)の講義群は、融合理工学系の日本人学生とGSEPの留学生がともに英語で議論・研究を進める科目として展開しています。入試形態は引き続き一般入試であるため、日本語での高い学力が求められますが、今後もさらに英語で履修できる科目を増設する予定です。

[caption id="attachment_13251" align="aligncenter" width="660"] 現在、GSEPにはタイ、インドネシア、モンゴル、ベトナム、マレーシア、フィリピン、韓国、台湾からの国費・私費留学生が、4学年にわたり計53名在籍している。融合理工学系の日本人学生2、3、4年生とともに学ぶ講義や研究室ゼミなどの機会に英語で活発な議論が展開されている。[/caption]

東京工業大学

<入試形式>
日本語入試(一般入試・AO入試、センター試験利用)

<英語学位プログラム対象学部>
環境・社会理工学院融合理工学系

<入学時期>
4月

<募集人数>
45名(留学生を含む2年次受け入れ可能人数)

英語で学士を取れる日本の大学(2018年)_東京工業大学

1年次の必修科目(数学系4科目、物理、化学、生物など)でも英語で受講可能だが、日本語の方が選択肢は多い。2年次からはGSEPと同じ英語の講義を選択可能。工学系の各分野を学びながら専門分野の確立を目指す。

取材先(※各大学名をクリックすると詳細ページに移動します):
<私立大学>慶應義塾大学立命館大学立命館アジア太平洋大学(APU)早稲田大学<国立大学>岡山大学筑波大学東京工業大学

編集後記

多様化した英語学位プログラム

英語学位プログラムでは、グローバル社会の諸問題を従来の理系・文系の枠を超えてアプローチする動きとともに、特定の専門分野を多角的に追究するコースが増えています。また、教員や留学生など人的交流も活発で海外大学との連携が増えるなど、日本国内でも海外大学さながらの学習環境が得られることは、海外生にとって朗報と言えるでしょう。編集部では今後も進化し続ける日本の大学に注目していきます。

英語学位プログラムで学ぶ大学生の声は、Springウェブサイト「海外生の今」「Studying in Japan(英文記事)」でもご紹介しています。ぜひご覧ください。

「海外生の今」https://spring-js.com/global/global02/kaigaisei/
「Studying in Japan(英文記事)」https://spring-js.com/education/education01/study-injp-and-jp/

取材先(※各大学名をクリックすると詳細ページに移動します):
<私立大学>慶應義塾大学立命館大学立命館アジア太平洋大学(APU)早稲田大学<国立大学>岡山大学筑波大学東京工業大学
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