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国際バカロレア

なぜ「国際バカロレア」なのか | 第3回 保護者の素朴な疑問にせまる編

2015.11.25

  • 国際バカロレア(IB)
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Q. まだ子どもが小さい場合や、IBの学校に通っていなくても家庭でもできるIB教育はありますか。

「会話からものの捉え方を膨らませて」 PYPのキーコンセプトである「8つの角度」をご家庭での会話におすすめします。 8つの角度 形式:それはどのようなものか? 機能:それはどう機能しているのか、役割は何か? 要因:それはどうしてそうなったのか? 変化:それはどのように変わってきているか? 結びつき:それはどんなものと、どうつながっているのか? 観点:どういう違った視点があるか? 責任:私(達)がしなければいけないことは何か? 振り返り:どこまでわかったか?どうしたらわかるのか? 身の回りにあるものを取り上げ「それは何か?」と考えることは、一つのテーマを突き詰めて考え視点を変えて物事をとらえることになり、その思考のプロセス自体が探究です。例えば、目の前にチョコレートがあるとします。それをお子さまと共に、「原産地はどこか」「誰が作ったのか」「どのように流通してきたのか」「役割は何か」などを話し合ってみるとしましょう。一粒のチョコレートから、ものの捉え方が大きく膨らむに違いありません。 IBの学習者像に近づくことは、ご家庭での会話や家族での活動を通してもできることだと思います。是非ご家庭で実践してみてください。

Q. 「日本語IB」※6 は世界で通じるのでしょうか。

「DPでの最終結果では、『何語で学んだか』は記載されない。スコア※7に英語力試験を追加すれば良いだけ」 写真提供:国際バカロレア機構 ご心配されている理由は、恐らく英語力の部分でしょう。日本語で学習した生徒が英語圏の大学に行きたければ、TOEFLなど、語学力を証明する必要が あります。つまりその要求水準を満たせば日本語でDPをとっても心配ないということになります。 IBの中でもPYP、MYPは母語で学ぶことを推奨しています。DPだけがなぜ英語、フランス語、スペイン語(2016年11月からは日本語も)に限定されているかというと、最後に行われる世界共通統一テスト(北半球では5月、南半球では11月に実施)の試験監督をそれぞれの国の言葉で養成するのが難しいためです。DPを取得した際の成績証明には「何語で学んだか」は書かれていません。つまり、DPで40点取得した生徒がどの程度の力を持っているかは世界共通で認識されます。日本語で40点でも英語で40点でも、学力は同じと考えられるのです。

Q. IB教育を、新しい英語教育の一つと誤解されているようなケースもあります。そもそも、「グローバル教育=英語教育」なのでしょうか。

「グローバル教育と英語教育は別の次元。英語教育に早道はない」 私は必ずしも英語が話せなければいけないとは思いません。とは言っても現実的に「国際語」として通用するのは英語です。「国際語」が習得できれば進学や職業の選択肢などいろいろな意味で幅が広がりますから、できるにこしたことはありません。英語教育に必ずしもゴール設定をしなくても良いと思います。グローバル教育と英語教育は全く別の次元なのです。 語学の習得には早道はありません。一般に日常会話に困らないレベルになるには2,750時間、学術的に困らないレベルには8,000時間を要すると言われています。早道はなく、絶対数をきちんとやらないと不可能なのです。以前米国のマイクロソフト社を訪問しましたが、窓越しに瞬時に翻訳されている教室の風景や20数カ国語をボタンを選択するだけで同時通訳してくれるシステムの開発を見せていただきました。そういう時代はもう目の前なのです。機械にとってかわられるという職業65%の中には恐らく通訳も入るのではないでしょうか。

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