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なぜ「国際バカロレア」なのか | 第5回 企業からの評価編

2016.04.25

  • 国際バカロレア(IB)
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Spring教育ニュース

IBディプロマ試験満点合格者の半数以上はシンガポールに

昨年11月に行われたIBディプロマ試験※1の結果、受験したシンガポール在住の学生1,640名の内98%が試験に合格し、48名が満点(45ポイント)という好成績を収めました。試験の全世界の満点取得者は81名で、その59%がシンガポールの受験者だったことになります。また、シンガポールの受験者の平均スコアは38.5ポイントで、世界平均の30.5ポイントを大きく上回りました。

シンガポールでは21※2の高等教育機関にIBディプロマコースがあり、Anglo-Chinese School (Independent) からは41名が満点を獲得、またHwa Chong International SchoolとSt Joseph’s InstitutionInternationalでは受験者全員が合格しました。

※1 IBDP試験はシンガポールでは年2回行われており、現地校では主に南半球各国と同じ11月、インター校では主に北半球の6月試験を受験します。
※2 出典:http://www.ibo.org/about-the-ib/the-ib-by-country/s/singapore/ より(2016年4月現在)

Spring編集部が聞きました

川野亮太(Ryota Wong)さん

今回、このIBディプロマ試験で44点の高得点を取得し、Anglo-Chinese(Independent)を卒業したばかりの川野亮太(Ryota Wong)さんに、お話を聞きました。

 

シンガポールの現地校ではまだIBDPは一般的ではありませんが、敢えて目指した理由を教えてください。

IBDPは英国以外の海外の大学ではA-Level (GCE)などよりも広く認められています。そして世界中の生徒と同じ試験を受けるので、より国際的な内容で、自分の学力が世界的にどのレベルに位置するかも把握できる良い機会だと思いました。

選択した科目と、その理由を教えてください。

医療関係の仕事を目指しているので、理系学部に進学するのに必要なBiologyとChemistryのHLをそれぞれ選択しました。そして興味があったのでEconomics HL、数学は苦手だったのでMathematicsはSL、また小学校から現地校で中国語になじみが有ったので、ChineseBを選択しました。

科目の選択に当たっては、自分が希望する大学の学部に必要な科目をウェブサイトなどで詳細を調べて決めました。小1から中3まで日本語の補習校に通ったので日本語も選択したかったのですが、学校の事情で日本語は選択できませんでした。
※HL=Higher Level、SL=Standard Level

IBDPで苦労した点と、工夫した勉強法、そして高得点につながった要因は何ですか。

最終学年の前半は提出物が多くて時間の管理に苦労しました。部活も最後の大会(ソフトボール部)があり、中間テストなどもあったため、かなりストレスや不安がたまりました。また、論文の書き方に慣れるまでは書き直さないといけないこともありました。

それでも楽しめたのは、TOK、EEなどのテーマを自分で選べて、「日本のがん検診問題」など自分が興味を持ったニュースや議論をテーマに知識を深められた点で、充実感を味わったからです。

自分なりに工夫した勉強法としては、Internal AssessmentsやEEなどについて、IBのウェブサイトにあるMarking Rubricsをよく読み、採点方法をよく把握した上で自分が書いた論文を自分で採点して、足りない部分を確認するようにしました。

IBDPで高得点を取れたのは、学校が少人数のクラスだったことや、授業中以外でも先生方のサポートを十分にもらえたことが大きかったように思います。宿題とは別に自分で取り組んだEssayや問題集でも、先生方が授業の合間に採点してくれ、良い点も悪い点も丁寧にフィードバックをもらえたので、納得がいくまで練習ができました。

それから一緒に勉強して互いに励ましあう仲間がいたことも、間違いなく高得点につながりました。ノートを交換したり、高得点が取れたEssayを見せ合ったりして、競争心よりも助け合う気持ちが強かったので一緒に乗りきれました。
※TOK=Theory of Knowledge、EE=Extended Essay

今後の進路について、教えてください。

将来はこのシンガポールの地で医師として働きたいと考えていて、現在NUSの医学部へ出願中です。また、自分はシンガポール野球代表チームの一員なので、大学に入ってからも課外活動と勉強を両立させて、野球の練習にも力を入れていきたいと考えています。

編集後記

これまで全5回シリーズで、なぜ「国際バカロレアなのか」入門編、日本のIB実施校の取り組み編、保護者の疑問にせまる編、大学編、企業の評価編をお届けしました。「IBとは何か」という読者の皆さまのご要望にお答えしようと始めたこの特集で、少しでもご理解の一助になりましたら幸いです。
今後は、IBだけでなくその他の新しい教育の形、グローバルに育つお子さまに必要な教育情報をさまざまな視点でお伝えしてまいります。

写真提供:日本経済団体連合会IB校であるUWC コスタリカカレッジにて

写真提供:日本経済団体連合会IB校であるUWC コスタリカカレッジにて

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