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こどもの紫外線対策について

2013.03.24

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日本メディカルケアー 吉國 晋 医師
「こどもの紫外線対策について教えて下さい」

 一年中紫外線が多いシンガポール。その対策について気にかけてい らっしゃる方も多いことでしょう。今回は「紫外線」について、特徴 と対策について詳しくお伝えします。

紫外線の種類

 紫外線(UV)は波長によって A,B,C の 3 つに分けられます。日光の UV-Cは大気層などでさえぎられて地表には届きません。日光の UV-B のほとんどは大気層(オゾンなど)で吸収されますが、一部は 地表へ到達し、日焼けや皮膚癌の原因となります。UV-A は表皮の奥 まで届き、皮膚のシミやしわの原因となります。

紫外線の特徴

 紫外線には下記のような特徴があります。

  • 地表面の種類により紫外線の反射率は大きく異なり、雪面や砂浜、 水面では反射率が高く、草地、芝生、土では低くなる。
  • 標高が 1000m上がるごとに UV-B は 10~12%増加する。
  • 建物の中の紫外線は、屋外の紫外線の 10%以下になる。
  • 太陽高度が高いほど紫外線が強くなるため、1 日の中では正午前後、
  • 1 年の中では夏季に紫外線量は高くなる。

UV インデックス

 紫外線が人体に与える影響は波長によって異なり、国際的な紫外線 の指標として UV インデックス(紫外線指数)が用いられます。UV イ ンデックスで表される紫外線の強さは、下記のように分類されます。 シンガポールでは一年中、オーストラリアや日本も夏ではUVイン デックスが 11 以上とかなり強くなります。

紫外線の人体への影響

 紫外線の皮膚への影響は、日光に当たってすぐに生じる「急性障害」と、長年にわたり日光に当たり続けて生じる「慢性障害」に分かれます。「急性障害」としては、日焼け、紫外線角膜炎 ( 雪目 )、免疫機能低下 があります。また「慢性障害」としては皮膚のシミやしわ、皮膚癌などの腫瘍、眼の白内障や翼状片などがあります。

 日焼けはサンバーン(sunburn)とサンタン(suntan)に分けられ ます。サンバーンは紫外線にさらされた数時間後から現れる赤い日焼 けで、サンタンは赤い日焼けが消失した数日後に現れる、黒い日焼け(皮膚にメラニン色素が沈着したもの)のことです。日光に当たると 赤くなりやすい人ほど紫外線の影響を受けやすいので、十分な紫外線 対策が必要です。

こどもの紫外線対策

 強力な紫外線を浴びると、細胞内の DNA が傷ついて遺伝子の突然 変異が起こりやすくなり、将来皮膚にシミや癌が発生する危険があり ます。子どもは成長するために細胞分裂が盛んにおこなわれるのです が、実はその時ほど突然変異が起こりやすいので、子どもこそ紫外線 対策が大切です。  子どもの紫外線対策として、以下の点に心がけることをおすすめし ます。

  • 炎天下やコンクリートの上で遊ぶのは避け、芝生や土の上、木陰の 多い所で遊びましょう。
  • 紫外線が最も強い午前 10 時~午後 2 時の外出は避け、外出する時 は必ず日焼け止めを塗りましょう。
  • 日焼け止めはSPF15以上、PA++以上のものを2時間毎に塗り直 しましょう。
  • 海やプールに入る時は、水で流れにくい日焼け止めを使用し、泳い だ後や運動して汗をかいた場合にはすぐに塗り直しましょう。
  • 外出する時はつばの広い帽子をかぶり、長袖や上着をはおって皮膚 を覆いましょう。よく動き回るお子さんには、耳や首を隠すタイプ の帽子(legionnaire’ s hat)がお勧めです。
  • ベビーカーには日よけを付けましょう。
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