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早稲渋への道

vol.3 進学編

2012.09.25

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過去2回にわたり特集してきた「早稲渋への道」の最終回は「進学編」です。
 早稲田大学を筆頭に、東京六大学や関関同立などへ多くの入学推薦枠を持つ早稲田渋谷シンガポール校(通称:早稲渋)。 卒業時に希望の進路選択を可能にするにはどうしたら良いのでしょうか。専門家に聞きました。

早稲田アカデミーシンガポール ウエスト校 校長 高沢 祐治さん

 例年早稲田渋谷シンガポール校(以下早稲渋)の生徒は、ほ ぼ全員大学進学を希望し、その多数が指定校推薦などの推薦選 考で大学に進学しています。今回は卒業時の進路選択の際に留 意するべき点について取り上げます。

 大学で学ぶ意義は、専門分野を深く学ぶことにあります。そ のため大学選びは原則として「何を学びたいか」から始まります。 早稲渋には、看護、幼児教育、航空、観光、薬学に関する学部 など多岐にわたる学部学科が指定校推薦枠に含まれています。

 早稲渋では希望する学部学科を最優先として進路選択を考え た場合、各大学の推薦選考日程が下記のようにずれていること で、学部によっては多くの出願機会があります。

  1. 関西学院大学協定校推薦選考(9 月末)
  2. 各大学指定校推薦選考(10 月)
  3. 帰国生入試(主に10・11 月)
  4. 早稲田大学内部推薦枠選考(12 月下旬)
  5. 一般入試

 一方で、「どこの大学に通うか」を最優先とする人もいます。 特に、内部進学枠のある早稲田大学進学希望者は毎年最多数と なります。学問分野よりも大学名を最優先にした場合はどのよ うなことに留意すべきか、特に「推薦選考」における留意点つ いていくつかご紹介しましょう。

〈関西学院大学を第1 志望とする場合〉

 推薦選考日程が最も早く、万が一漏れた場合でも、早稲田大 学を含めた他大学の推薦選考の出願が可能です。もちろん、出 願するためには評定基準(文系学部3.8 以上)をクリアしている ことが絶対条件となりますので、日々の学習をしっかり行いま しょう。

〈関西学院大、早稲田大学以外を第1 志望とする場合〉

 推薦枠が1 名という学科がほとんどで、評定基準も4.0 以上 になることがあります。学校の先生に相談するなどして、推薦 選考に万が一漏れた場合のことも考えておきましょう。

〈早稲田大学を第1 志望とする場合〉

 こちらは最も注意が必要です。上述からも分かるように、内 部選考出願時には他大学の推薦選考はほぼ終わっているので、 他の選択肢は一般入試のみとなってしまいます。早稲田大学に 出願時は既に他大学の内定をもらっている同級生が約半数いる ことになります。2 学期学年末考査まで気を抜ける状況でない ことを考えると、精神面で不安定になる要素がたくさんありま す。それなりの強い意志と心構えが必要であることを心に留め ましょう。

駿台シンガポール校 校舎長 石原 照夫さん

 早稲田大学等への推薦枠を目指すか、大学受験を目指すか。両者の差は意外と小さいと思われます。推薦で行ける大学に希望の学部がない場合はもちろん、希望の学部への推薦が取れない場合に受験をして他大学の希望学部を目指すこともあるからです。

 大学受験をする場合、一般受験かAO 入試での受験となります。帰国枠入試もありますが、基本的にはインター生を対象とした受験制度なので早稲田渋谷の生徒が受けられるケースはまれです。ここに一般受験とAO 入試の留意点をご紹介します。

〈一般受験の場合〉

 海外から一般受験を目指す際に重要なのは次の2 点です。

○ どのように勉強するか

○ どのように情報を集めて自分の位置を把握するか

 勉強法については、いかに早い段階で自分なりの学習スタイルを確立し、自分のペースで勉強していけるかがポイントです。大学入試に必要な知識は非常に多いので、「教わったことをしっかり理解し覚える」という復習型の勉強スタイルから「自分でどんどん学習を進め、わからない箇所を質問する」という予習型の勉強スタイルに変える必要があります。そうするためには、その勉強法で成果が上がっているのか、勉強のペースが遅くないかを判断する指標としての情報が必要になります。海外にいるとなかなか情報が入ってこないので自分が受験生の中でどの辺りに位置しているのかが見えにくく、不安になることがあります。一時帰国した際や長期休みに模擬試験や予備校の講習などを受け、少しでも情報を集めることをお勧めします。

〈AO 入試の場合〉

 小論文と面接の準備をどう進めていくかがポイントです。小論文は作文とは違い、論理的に自分の意見を述べる技術が求められます。整った小論文が書けるようになるには一定量の訓練と適切な添削を受けることが必要です。また、面接では海外から受験する場合ならではの典型的な質問にきちんと答えられるように準備しておきたいものです。

 推薦を目指すか受験をするか決まっていない高1・2 年生も上記の点を早いうちから心がけることをお勧めします。勉強とは積み重ねです。定期考査や実力考査で指定された範囲を効率よく覚えていくのと並行して、初見の問題にも対応できる知識体系を自分の中に確立するよう心がけていくのが初めの一歩になるでしょう。

※本文は2012年9月25日現在の情報です。

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